「合田佐和子 90度のまなざし」展

昨日より、森岡書店銀座店にて「合田佐和子 90度のまなざし」展が始まりました。 『90度のまなざし』は合田さんが生涯にわたって書いた文章から80余本をセレクトした本、今年1月、合田佐和子さんの1周忌に合わせて刊行しました。 そして昨日は巖谷國士さんの…

新刊『荒木陽子全愛情集』

7月7日に『荒木陽子全愛情集』を刊行いたしました。長い時間をかけて、じっくり取り組んできた企画です。アラーキーこと荒木経惟さんの妻でエッセイスト、荒木陽子さんが生前に執筆したエッセイ、小説、詩など、これまで単行本に収められてこなかったものも…

港の人ショーケース。西荻窪FALLにて

東京堂書店神田神保町店の「創立20周年記念ブックフェア」には、たくさんのかたにご来場いただき、そして、本を手にとっていただき、本当にありがとうございました。ふだんから支えていただいている書店のみなさま、読者のみなさまの存在を強く感じ、おおい…

祥見知生『うつわと一日』

鎌倉駅から港の人事務所へ向かうとき必ず通る御成通り商店街。周囲の庶民的な雰囲気に溶けこみながらも、すっきりと整った表情が際立つ一軒が、全国のうつわファンから注目されているギャラリー「Onari NEAR」です。うつわ祥見の祥見知生(しょうけん ともお…

創立20周年記念ブックフェア。東京堂書店神田神保町店にて

2017年の4月、港の人はおかげさまで創立20周年を迎えることができました。日頃、応援してくださっている皆様に謹んでお礼申し上げます。ほんとうにいつもありがとうございます。大切にすべきことを見失うことなく、気を引き締めて、今後も書物づくりにはげん…

合田佐和子『90度のまなざし』

2月17日。画家の合田佐和子さんが亡くなって、1年が経ちました。合田さんは53歳のときから、鎌倉でもひときわ静かな一画に住まい、創作を続けておられました。 合田佐和子さんといえば「眼の画家」としてご存知のかたも多いと思います。1991年、中上健次が…

短歌のわたし、小説とかの私

『渡辺のわたし 新装版』刊行記念、斉藤斎藤さんと佐々木敦さんによるトークイベント、一昨日無事終了いたしました。 当日トーク開始の15分ほど前に初めて会い、簡単な打ち合わせのあと、そのまま会場へと赴いたおふたりですが、不思議なほど波長が一致し、…

『渡辺のわたし』刊行記念トークイベント

『渡辺のわたし 新装版』斉藤斎藤さんのトークイベントをおこないます。対談の相手は、批評家の佐々木敦さん。ご存知の通り、映画、演劇、音楽など幅広い批評活動をおこなっていらっしゃいますが、文学の分野においても、純文学、ミステリ、エンターテイメン…

本の贈り物フェア

町なかでは、クリスマスソングが耳に入ってくる季節になりました。 湘南T-SITE湘南蔦屋書店では、現在「本の贈り物」フェアを開催中。このフェアでは、ふだん、一般の書店にはあまり並ばない詩集なども含めて、港の人の本をたくさん扱っていただいています。…

胞子フェア開催中

刊行以来、静かに、けれど着実に胞子を放ちつづけている『胞子文学名作選』。東京・日本橋「タロー書房」で、関連書籍を集めたフェアを開催中です。『胞子文学名作選』に収録された作品が含まれる本、編者の田中美穂さんの著作、きのこや苔、カビの本などな…

本とアートの産直市 at 高円寺

秋の恒例のイベントとなった東京・高円寺でのイベント、「本とアートの産直市」に今年も参加します。これは地元あげてのお祭り「高円寺フェス」内のイベントで、いろいろな出版社が集まり本の販売をします。今年は32の出版社が参加、出版社の人たちも大勢会…

港の人フェア、NADiff modernにて

現在、東京・渋谷のナディッフモダンにて、港の人フェアをおこなっていただいています。最新刊の詩集『海峡よおやすみなさい』を含む約50点の書籍を並べていただいています。 場所は、Bunkamura地下1階。おとなりのザ・ミュージアムでは、本日19日よりピエー…

「四月と十月」ショーケース

本のイベントが盛りだくさんな秋。一大イベント「かまくらブックフェスタ」を終えた港の人ですが、まだまだたくさんのフェアやイベントが予定されています。 まずご紹介したいのは、東京・西荻窪の雑貨店「FALL」での「四月と十月」展。港の人でもショーケー…

斉藤斎藤さんの『渡辺のわたし』の〈わたし〉と〈あなた〉

お名前何とおっしゃいましたっけと言われ斉藤としては斉藤とする もうすでにあちらこちらで話題にしていただいていますが、斉藤斎藤さんの第一歌集『渡辺のわたし』が、新装版という形で、港の人から出ました。 これまではネット注文によるオンデマンド出版…

夏のふたつの市

梅雨のあけた先週末、東京・神楽坂の出版倶楽部で「BOOK MARKET 2016」がおこなわれました。今年から新しい会場になり、参加する版元も大幅に増え、ますます賑やかな盛り上がりを見せた2日間でした。 おかげさまで、港の人のブースも人が途切れることなく、…

「きのこ漫画」と「胞子文学」

6月も末、ジメジメもピークに達しつつある今日この頃、たっぷりの水分と高い温度に包まれて、生き物たちは日々活発に細胞を増殖させ、生命の営みを発酵させていくかのようです。そんななか、2冊の本をご紹介します。 1冊は、港の人の『胞子文学名作選』。こ…

『ロケットの正午を待っている』トークイベント終了しました

波戸岡景太著『ロケットの正午を待っている』の刊行を記念して、去る18日に、下北沢B&Bでトークイベントがおこなわれました。題して「アートとテクノロジー 活版印刷、ダゲレオタイプ、ときどきロケット」。お相手は、写真家の新井卓さんです。新井さんは201…

港の人ショーケース

東京・西荻窪の「shop & gallery FALL」で、港の人の本の展示と販売をおこなっています。「FALL」は、他のお店ではなかなか出合えないステーショナリーやグッズをそろえ、また、アートや工芸の個展もおこなうお店。その一画を約1か月お借りして、港の人のこ…

ブックカーニバル、無事終了しました。

5月28日、雨もあがった澄んだ空気のなか、ブックカーニバルがおこなわれました。港の人は、事務所の前に机を出して本たちを並べ、また、手持ちの古本も誰か読んでくださる人の手に渡りますようにと格安で販売しました。開始直後から熱心に本を見てくださるお…

ブックカーニバル in カマクラに参加します。

初夏の気持ちのよい季節になると毎年おこなわれるブックカーニバル。いよいよ今週末(5月28日)となりました。由比ガ浜通りを中心とした一帯を会場におこなわれる本のお祭りで、一箱古本市あり、トークイベントあり、スタンプラリーあり、多くの人が毎年楽し…

阪急うめだ本店にて「かまくらブックギャラリー」

阪急うめだ本店の9階祝祭広場で、現在「鎌倉スローライフマルシェ」が開かれています。鎌倉在住者にも、あるいは鎌倉を訪れる観光客にも人気のおいしいもの、素敵なものが一堂に集められたイベントです。 その会場の一画には「かまくらブックギャラリー」が…

牧野伊三夫展、開催中

『僕は、太陽をのむ』の刊行を記念して、東京・銀座の森岡書店にて、牧野伊三夫展がおこなわれています。 昨日はトークイベント「牧野映像美術館」もおこなわれました。子ども時代の絵から現在にいたるまで、仕事として依頼されて描いた作品ではなく、ご自身…

イベントのお知らせ

今週スタートするイベントをふたつお知らせいたします。 「サンブックス浜田山」「積文館書店クエスト小倉本店」でのフェアも引き続き開催中です。 どうぞよろしくお願いいたします! ■森岡書店にて牧野伊三夫展明日5月17日より22日まで、一冊の本を売る書店…

『ロケットの正午を待っている』、刊行いたしました。

文学探訪と聞くと、人はたいてい、文人の足跡を辿りつつ往時をしのぶといった、優雅で奥ゆかしい旅路を思い描くだろう。(中略)だが、ドイツの地に降り立った私がまず訪れたのは、文学の香りとは無縁の史跡だった。たとえばそれは、ハルツ山地の麓に掘られ…

『僕は、太陽をのむ』、小倉でトークイベント

人気シリーズ「四月と十月文庫」の最新刊であり、このシリーズをプロデュースしてきた画家の牧野伊三夫さんの初めての画文集『僕は、太陽をのむ』。お読みくださったかたは、牧野さんが故郷・小倉に深く愛着を感じておられることをご存知だと思います。今は…

港の人 応援フェア at サンブックス浜田山

「サンブックス浜田山」は、東京の私鉄沿線にある閑静な住宅地、井の頭線浜田山駅前にあります。いわゆる「町の書店」ですが、人文書や社会科学系の本の充実ぶりで本好きには知られた存在で、品切れ本フェアや小規模出版社のフェアなど大書店ではなかなか実…

イベント、フェアのご報告、お知らせ

■「かまくらパン」を聞いて食べる会16日(土)に、会員制図書室「かまくら駅前蔵書室」が素敵なイベントを企画してくださいました。ここは、鎌倉関係の本だけを収蔵しているユニークなスペースで、港の人も日頃から親しくさせていただいています。 今回のイ…

音楽と絵の即興ライブ!

お知らせしておりました『僕は、太陽をのむ』(四月と十月文庫)の出版記念イベント、坂田明さんと牧野伊三夫さんのライブが、昨夜行われました。 最初に古本ライターの岡崎武志さんの司会により、坂田さんと牧野さんのお話を伺います。岡崎さんのユーモアあ…

イベント、フェアのお知らせ

■「鎌倉はせのわ 桜えんにち」に出店します。 3月27日(日曜日)、朝8時から11時まで、光則寺門前でおこなわれる「桜えんにち」に出店し、「かまくらパン」を販売いたします。 「桜えんにち」は、地元のさまざまなお店が集まってたくさんのおいしい物を販売…

洪水のあとを生きる

港の人が出してきた本のなかに、5年前の今日の出来事を契機として生まれた本が何冊かあります。それらの本のなかから、ふたつだけ、ここに引用しておきます。 三月が また 方舟の上を通りすぎる 幻の雪は降りつづいているが 水仙のにおいだけはあって そのと…