「文藝春秋」とたらば書房



先週末に発売された「文藝春秋」10月号の、佐久間文子さんによる「本屋探訪」という記事のなかで、『ブラジルから遠く離れて 1935-2000』のことが紹介されています。


「本屋探訪」とは、毎回さまざまな本屋を訪れ、紹介する連載ページですが、今回は鎌倉駅西口のすぐ側にある「たらば書房」さんが紹介されています。記事のなかでも書かれていますが、「たらば書房」は鎌倉ではちょっと有名な本屋さんです。見た目は町の小さな書店、といった感じなのですが、中に入ってみるとその品揃えのおもしろさに気付くはずです。


決して広くない店内のなかに、雑誌や話題の新刊本などはもちろんのこと、美術書や詩集などの専門書も豊富にそろっており、都内の大型書店でしか手に入らないような珍しい本もきちんと目配りされているのです。私自身、「これはさすがに都内まで行かないと無いだろう」と思っていた本をたらば書房で発見し驚いた、という経験が何度もあります。


また、本の並べ方も独特です。たとえば、他の書店では普通、文庫本の棚は出版社ごとに並べられていますが、たらば書房では著者ごとに並べられ、出版社・刊行年にこだわらず本を探すことができます。他にも、探している本があれば古書でも仕入れてくれたりと、普通とはひと味違う、品揃えやサービスが魅力の本屋さんです。鎌倉に来た際には、ぜひ一度訪れてほしい場所です。


たらば書房では、港の人の本もいつも置いていただいています。今回の「文藝春秋」の記事では、筆者の佐久間さんがたらば書房で見つけたという『ブラジルから遠く離れて』のこと、その編著者であるサウダージ・ブックスの淺野卓夫さんのこと、それから港の人のことも少しですが紹介してくれています。ぜひご覧ください。


【たらば書房】
神奈川県鎌倉市御成町11-40



文藝春秋 2009年 10月号 [雑誌]

文藝春秋 2009年 10月号 [雑誌]