流水書房青山店








先日、久しぶりに流水書房青山店に行ってきました。以前この日記でもご紹介した元広尾店の文芸担当Aさんがいらっしゃるということで、あいかわらず凝った棚が展開されています。広尾店のときよりさらにパワーアップしているようです。


新刊『きのこ文学名作選』も入荷しています。上の棚では、鈴木安一郎『きのこのほん』(ピエブックス)、飯沢耕太郎きのこ文学大全』(平凡社新書)など、きのこや苔関連の本が並び、同じく飯沢さんの新刊『石都奇譚集』へとつながっています。管啓次郎『ホノルル、ブラジル』(インスクリプト)や富永智津子『ザンジバルの笛』(未來社)などを展開しています。そして意外なところでは池澤夏樹さんの近未来小説『やがてヒトに与えられた時が満ちて…』(角川文庫)も。登場人物の名前が「ザンジバル」ということで、この並びに加えたそうです。


下の平台ではアルノー・デプレシャン『クリスマス・ストーリー』公開記念として、小さなデプレシャン特集コーナーが始まっていました。弊社の『すべては映画のために!』や『クリスマス〜』特集号でもある「nobody」最新号や「ふらんす」11月号などが並んでいます。「ふらんす」11月号が『クリスマス・ストーリー』特集だったのは見逃していたので、私もここで一冊買わせていただきました。主演のアンヌ・コンシニマチュー・アマルリックのインタヴュー記事、『クリスマス〜』対訳シナリオ(一部)、中条志穂さんによる映画評などが掲載されています。 他にも、映画監督の諏訪敦彦さんのフランスについてのエッセイも読むことができます。



青山1丁目交差点にある新青山ビル西館2階という立地からも、書店としてはビジネス書などがメインのようですが、Aさんによる棚は、文芸書・芸術書が入り乱れるとんでもなくおもしろい棚になっていました。いい意味で古本屋さんのような雰囲気というか、新刊から一般書店ではあまり見ないような古い本まで、よく考えられたつながりで棚に並んでいます。とにかくいろんな面白い本が並んでいるので、どんなものが並んでいるかはぜひ店頭で確かめてみてください。


流水書房 青山店住所 港区南青山1-1-1 新青山ビル西館2F
TEL  03-3470-2211 / FAX: 03-3479-6542
平日10時〜19時半
土曜10時半〜18時
日曜祝日定休