トークイベント「きのこが好き。本が好き。」無事終了しました。




これまでこちらの日記やTwitterなどで宣伝してきた、古書信天翁でのトークイベント「きのこが好き。本が好き。」(4日)は、このたび無事終了しました。当日はほぼ定員に近い人数が集まり、盛況のうちに幕を閉じることができました。ご出演いただいた飯沢耕太郎さん、企画の段階からたくさんアドバイスをいただきさらに会場も紹介してくださった南陀楼綾繁さん、イベントの告知から当日の運営までたいへんお世話になった古書信天翁のおふたり、そして当日お越しいただいたみなさま、本当にありがとうございました!


飯沢耕太郎さんは、きのこ柄のシャツにきのこバッチなど全身きのこグッズで登場し、上機嫌で話をしていただきました。終始ノリノリできのこを語る飯沢さんに、聞き手の南陀楼綾繁さんも思わず「今日はきのこの話と本の話を半々くらいで聞くつもりが、結局きのこの話8割、本の話2割くらいですね」と苦笑されていましたが……。とはいえ、南陀楼さんの見事な誘導で、『きのこ文学名作選』の成り立ちから造本についての解説、そして飯沢さんが高校時代につくっていたというSF雑誌の話や90年代に飯沢さんが編集長をつとめていた写真雑誌「deja-vu」のこと、写真評論家として仕事から最近のきのこ文学研究家としての活動のことまで、これまでの仕事についてたっぷりと語っていただきました。


おもしろかったのは、「なぜここ数年で急激にきのこにはまったんですか?」という質問に対する「よく言われるんだけど、頭にきのこが生えたからとしか答えようがないんだよねぇ」という飯沢さんの答え。「こうやって今もきのこの胞子をふり撒いてるんですよ」と大まじめに(?)語る飯沢さんに、会場は何度も笑いに包まれていました。会場の古書信天翁の雰囲気もあってか、和気あいあいとしたいいイベントになったと思います。終了後には来場者の方々とも少しですが言葉を交わすことができ、本当にすてきな一日になりました。


きのこ文学名作選』に関しては、今後も書店などでいろいろとフェアやイベントがつづく予定です。まずは青山ブックセンター本店で来週末頃から始まる「ニョキニョキきのこブックス」フェア。他にも、トークイベントなどを現在計画中ですので、ぜひ楽しみにしていてください。


そして、古書信天翁では飯沢さんの貴重なキノコ詩集『茸日記 Mushroom Diary』(三月兎社)も販売中です。飯沢さんの手元にもわずかしか残っていないという、貴重な詩集です。ぜひ店頭にお買い求めください。