ブックフェア「本の島」青山ブックセンター本店


GW明けでついついぼんやりしてしまいますが、5月新刊の入校など、気づけば目の前には仕事が溜まっていました。5月は、演劇関係の本を一冊、日本語学の復刻本を一冊、そしてシリーズとして刊行してきた『近代日本方言資料集[郡誌編]』全8巻が、ついに完結する予定です。そして、HPのリニューアルもそろそろ完了します。もうしばらくお待ちください。


さて、すっかり遅くなりましたが、書店でのブックフェア&イベントのお知らせです。港の人が直接関わっているわけではありませんが、弊社の刊行書籍も扱ってもらっています。


青山ブックセンター本店の文芸コーナーで、現在ブックフェア「本の島 ―オマージュ津田新吾」が開催されています。このフェアは、昨年50歳の若さで逝去された、元・青土社の名編集者、津田新吾さんの手がけた本を揃えた棚にはじまり、今福龍太さんの『群島―世界論』で言及された本たちをベースにしてつくられた棚へとつながっていくブックフェアです。1月頃からABC本店に現われた「オマージュ津田新吾」の棚が、少しずつ形を変えながら「本の島」ができあがりました。また今福龍太さんのコーナーでは、『ブラジルから遠く離れて1935-2000』を置いていただいています。


ひとりの編集者の仕事がこのような形でクローズアップされるのは、とても珍しいことだと思います。津田さんが手がけた本はどれも美しく、棚を眺めているだけでうっとりしてしまいます。ABC本店文芸担当のTさんの熱意がこもった「本の島」を、ぜひ一度見てみてください。16日にはトークイベントも開催される予定です。


昨年50歳の若さで逝去された、元・青土社の名編集者、津田新吾さんの手がけた本を揃えた棚にはじまり、今福龍太さんの『群島―世界論』で言及された本たちをベースにしてつくられた棚へとつながっていくブックフェア「本の島」。
本の、肉体も魂も愛しぬき、そして本に愛された津田さんが、写真や文字のレイアウトまで、どこまでも吟味しつくした美しい書物のかずかずと、ル・クレジオ宮沢賢治エドゥアール・グリッサンなどが並んだこの場所にあるすべての本がつながって、洗いざらしのすがすがしい空気と、ふしぎな陶酔感にあふれる「本の島々」をかたちづくっています。


この棚が繋いだひとびとの出会いをきっかけに、津田新吾さんが構想していたという「本の島」をめぐるトークイベントを開催することになりました。
並外れた情熱と妥協のない審美眼でもって、人びとの記憶に残る数々の本を世に送り続け、惜しくも昨年逝去した編集者・津田新吾。彼の手により作られた本たち、作られるはずだった本たちをめぐって、ゆかりの深い著者たちが語りあいます。


青山ブックセンター本店HPより引用)






「本の島」をめぐる対話vol.1
管啓次郎×野崎歓×鄭暎惠トークイベント
2010年5月16日(日)13:00〜(開場12:30〜)
会場: 青山ブックセンター本店内・カルチャーサロン青山
定員:120名様
入場料:税込 700円
http://www.aoyamabc.co.jp/10/10_201005/vol1516.html