日記



梅雨に突入し、今週はムシムシした日が続いています。いつも鎌倉駅から会社まで15分ほどかけて歩いて通っているのですが、それだけで全身が汗でじっとりとしてきて、会社につく頃にはすでにぐったりしてしまいます。なんだか本の紙もふやけてしまいそうな、湿度の高さです。


最近ブログの更新が滞ってしまっているので、今日は最近のできごとを記しておこうと思います。


先週の木曜日(10日)は、ユーロスペースで開催されている特集上映「映画美学校セレクション2010」に『葉子の結婚』を見に行ってきました。実は昨年のアテネでの上映会では諸々の都合で見ることができず、今回の上映が初鑑賞でした。いろいろと前評判を聞いていましたが、万田監督の「土曜日」編のぶっ飛び具合に驚かされたり、いくつかの作品で映されていた、人と人が手をつなぐ、服を着替える、というちょっとした動作にぐっときたりしながら、各パートを楽しんで見ることができました。『葉子の結婚』は、日曜日に「葉子」という女性の結婚式を控えている月曜から土曜までの1週間の出来事を、6人の監督がそれぞれに制作したオムニバス作品です。なかにはもう少し続きが見たいと思う作品もあり、終わったあとに万田監督に「ぜひ結婚式当日の「日曜日」編もつくってください」とお願いしてしまいました。


土曜日(12日)は、ビブリオテックでの黒沢清×蓮實重彦対談に。おふたりの対談本『東京から 現代アメリカ映画談義』の刊行記念ということで、お話は主にアメリカ映画をめぐってのものとなりました。お話は、時々笑いが起こるような和やかな雰囲気のなかで進行し、子供時代に初めて見たアメリカ映画のことや、今やほとんどの人に忘れられてしまった映画や、その監督のことなどを話していました。それにしても、蓮實さんの映画についての記憶の凄まじさには、改めて驚かされました。黒沢さんの新作についての貴重な情報もこっそりと教えていただき、とても勉強になるお話を聞くことができました。


近頃、書店や映画関連のトークイベントをよく聞きにいっていますが、実は港の人でも近々イベントを企画しています。。これについては、また明日にでもご報告します。ぜひ楽しみにしていてください。