ジュンク堂書店仙台ロフト店のこと


ジュンク堂仙台ロフト店文芸棚




*小出版社の本を集めた棚



*「月刊佐藤純子」41号


先週末の三連休を利用して、仙台と青森の書店2軒を訪ねてきました。仙台では、ジュンク堂書店仙台ロフト店の文芸担当・佐藤純子さんとも、初めてお会いすることができました。佐藤さんは、仙台の本のイベントBook! Book! Sendaiのメンバーでもあり、「月刊佐藤純子」という手作りの漫画のフリーペーパーを作っている、すてきな書店員さんです(ミシマ社さんの佐藤さんインタヴューページはこちら)。


ジュンク堂書店仙台ロフト店では、6月のBook! Book! Sendaiで小出版社の特集フェア〈not major, but ... GOOD PUBLISHERS〉を開催していただきました。その後も、佐藤さんが気に入った小出版社の本を集めて棚を作っている、と知り、一度お礼に伺わなければ、と思っていました。まずは初めましてのご挨拶をし、港の人のこと、最新刊の「四月と十月文庫」のこと、それからジュンク堂仙台ロフト店のことなど、いろいろとお話しすることができました。さらに、お土産にと「月刊佐藤純子」も1号から41号までいただいてしまいました。佐藤さんは、写真や佐藤さんの漫画を見て思っていたとおりの、ほんわかした雰囲気のすてきな方でした。


港の人の本が置いてある棚を見せてもらうと、文芸棚に何冊かある他、詩集コーナーの近くにある小出版社の本を集めた棚にもたくさん置いてもらっていました。この棚では特にフェア名を唱っているわけではありませんが、夏葉社や羽鳥書店など、こだわりの本を作る出版社の本と一緒に港の人の本が置かれていて、書店員さんの思いがこめられた棚になっています。隣の詩集コーナーには、Book! Book! Sendaiの代表でもある、仙台在住の詩人・武田こうじさんの詩集など、ここでしか見られない本もたくさん置いてありました。詩集以外にも、ジュンク堂書店仙台ロフト店では、盛岡の雑誌「てくり」や仙台ゆかりの本、瀬名秀明さんや伊坂幸太郎さんなど、地元在住作家がセレクトした本を並べる棚があったり、地元に根ざした棚作りをされていることがよくわかります。


佐藤さんは、今年の5月に東京での「春の不忍一箱古本市」にも参加していて、日暮里の古書信天翁に出店していました。このときに、古書信天翁で置かれている本(港の人や羽鳥書店の本も扱っています)やお店の雰囲気を見て、こうした大切につくられた本を集めた棚を作りたい、と思ったのだそうです。「あのとき、信天翁さんに行かなかったら、Book! Book! Sendai での特集フェア〈not major, but ... GOOD PUBLISHERS〉や、小出版社の本を集めた棚は思いつかなかったかも」とおっしゃっていました。古書信天翁さんとは、『きのこ文学名作選』のトークイベントの際に初めてお会いしましたが、こういう縁で人と本とがつながっていくのを知ると、とてもうれしくなります。


仙台には、他にジュンク堂書店仙台店や丸善、さまざまな新刊書店がありますが、今回は時間の都合もありロフト店のみ。それから、ブックカフェの火星の庭にも少しだけ顔を出してきました。今年も6月にはBook! Book! Sendaiが開催予定なので、そのときにでもまたゆっくり訪ねてみたいと思います。



ジュンク堂書店 仙台ロフト店
住所:〒980-0021 宮城県仙台市青葉区中央1-10-10 仙台ロフト7F
電話:022-726-5660 / FAX:022-726-5661
営業時間:月〜土は10時半〜20時半、日曜・祝日は10時〜20時半
http://www.junkudo.co.jp/tenpo/shop-sendailoft.html