青森市の成田本店しんまち店のこと




青森市の成田本店しんまち店2F美術書コーナー


先週末に訪ねた東北の書店2軒目は、青森市駅前の新町商店街にある成田本店しんまち店。実は私の地元の書店で、本だけでなく文具売り場や、地下にはCDショップもあり、子どもの頃からいつも通っていたお店です。昔は青森駅前にある大型書店といえば成田本店のみでしたが、いまは駅ビルに宮脇書店が入っています。


今回訪ねて驚いたのは、お店の印象がずいぶん変わったことでした。昔は詩集などほとんど置かれていなかったような気がするのですが、いまは1Fの奥に詩集やカルチャー本、青森関連本などを展開したミニコーナーができていました。ここ数年は地元に帰ったときに少し覗く程度だったので、いつからこういう配置に変わったのかわかりませんが、お店の方に尋ねてみると、「だいぶ前からこの配置ですよ」とのこと。それにしても、田村隆一全集が置いてあったり、現代詩の人たちの最新詩集もいろいろ扱っていたり、青森市内でこんなに詩集が入手できる書店があったのか、ととてもびっくりしました。港の人の本も、『光が射してくる』『珈琲とエクレアと詩人』や『目であるく、かたちをきく、さわってみる。』『鈴を産むひばり』などが置かれていました。


2Fも、昔は漫画本や参考書がほとんどだったような記憶がありますが、いまは思想書美術書のコーナーが広くなっています。美術書フロアでは、デザイン書、画集などもかなり置かれているようです。奥にはおすすめの本がディスプレイされた棚があり、なんとそこに『えびな書店店主の記』『ホロホロチョウのよる』の2冊が飾られていました。「地元・青森ではうちの本は置いてもらえないだろうなぁ」といつもあきらめていたので、今回成田本店でたくさんの本を発見できて本当にうれしかったです。美術書担当の方とは残念ながらお会いできませんでしたが、文芸担当の方にはご挨拶することができました。


青森市には、仙台のような古本屋やブックカフェもほとんどなく、紀伊國屋書店のある弘前市の方が本文化は発達していると思っていましたが、昔からの書店でもこんないいお店があるんだ、と気づかされました。これからは、地元に帰ったときには必ず足を運ぶようにしたいと思います。


成田本店しんまち店
住所:〒030-0801 青森県青森市新町1丁目13−4
電話:017-723-2431
営業時間:9:30〜19:30
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