ウィリアム・メレル・ヴォーリズ展
パナソニック電工汐留ミュージアムにて、4月4日から6月21日まで、「ウィリアム・メレル・ヴォーリズ 恵みの居場所をつくる」展が開催されています。この展覧会では、弊社の刊行物『ヴォーリズ評伝 日本で隣人愛を実践したアメリカ人』も販売しています。
ウィリアム・メレル・ヴォーリズとは、1905年に日本に来日し、滋賀県の近江八幡市を拠点に、教育者、建築家、キリスト教伝道者として活躍した人物です。ヴォーリズの名前は、山の上ホテル、大丸百貨店、取り壊し問題で話題となった滋賀の豊郷小学校など、数々の「ヴォーリズ建築」の建築家として知られています。またその一方で,財団法人近江兄弟社を設立し、アメリカの家庭薬「メンソレータム」を日本に紹介した人物としても有名です。
『ヴォーリズ評伝 日本で隣人愛を実践したアメリカ人』は、ヴォーリズ研究第一人者である奥村直彦さんによる、初の評伝です。前述の近江兄弟社をはじめとし、YMCA、病院、学校、図書館等を設立し、近江に「神の国」の理想社会をつくるべく生涯を捧げたヴォーリズは、建築家としてだけではなく、宗教者、福祉事業者として近江の地に貢献しました。本書は、彼のさまざまな側面を丁寧に描いた書です。
汐留ミュージアムでの展覧会は、建築家としてのヴォーリズにスポットをあて、その建築物を多数展示した展覧会です。彼の建築に興味をもった方には、ぜひ『ヴォーリズ評伝』で彼の生涯をも知っていただければと思います。
「ウィリアム・メレル・ヴォーリズ 恵みの居場所をつくる」
http://panasonic-denko.co.jp/corp/museum/exhibition/09/090404/index.html
- 作者: 奥村直彦
- 出版社/メーカー: 港の人
- 発売日: 2005/07/01
- メディア: 単行本
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