新刊『金沢のふしぎな話2』(鈴木雅子)


12月の新刊書籍のご案内です。2004年に刊行した『金沢のふしぎな話 「咄随筆」の世界』の続編、『金沢のふしぎな話2 「続咄随筆」の世界』(鈴木雅子著)です。

http://www.minatonohito.jp/products/095_01.html


前作『金沢ふしぎな話』は、郷土史家の鈴木雅子さんが、『咄随筆(はなしずいひつ)』に収められた、さまざまな「金沢のふしぎな話」を読みやすく書き改め、新たにあらすじをつけたものです。『咄随筆(はなしずいひつ)』とは、江戸時代中ごろの享保11年から12年(1726〜27)にかけて、加賀藩の下級武士・森田小兵衛盛昌(もりた・こへえいもりまさ)が、親戚縁者や同僚・友人知人等から聞いた日常の興味をそそられる色々の話、珍しい話、不思議な話等々をまとめたものです。


そして、その続編となる『金沢のふしぎな話2』では、『続咄随筆(ぞくはなしずいひつ)』という元本を、前回同様に現代風に新たによみがえらせました。『続咄随筆』は、加賀の下級武士・森田大作良郷が、先祖の森田小兵衛盛昌の著『咄随筆』(『金沢のふしぎな話』)にならい、嘉永3年(1850)にその続篇として、同じように奇事怪談78話を上中下3冊にまとめたものです。


『金沢のふしぎな話2』では、江戸時代後期、金沢城下町で噂された怖い話、面白い話、奇妙な話、不思議な話など78話をわかりやすく紹介しています。カッパ伝説など民俗学的にも貴重な話が採録されているので、ぜひご覧ください。