書評『再履修 とっても恥ずかしゼミナール』(「北海道新聞」)


1月17日の北海道新聞に、『再履修 とっても恥ずかしゼミナール』の書評が掲載されました。評者は、札幌の映画館〈蠍座〉の支配人、田中次郎さんです。


蠍座〉は、札幌駅のすぐ近くにある小さな名画座だそうです。以前、港の人で『すべては映画のために!』を出版した際に、アルノー・デプレシャンの映画『キングス&クイーン』を上映してくださったところでもあります(蠍座の情報はこちらのサイトにも載っています)。心意気のある映画館の支配人さんに書評を書いていただけるとは、とても光栄です。「おもしろかったよ!」と声をかけていただいたような、くすぐったくもほっとした気持ちです。


北海道新聞ということでなかなか手に入りづらいかと思いますので、書評の一部を引用させていただきます(書評画像は、後日HPに掲載予定です)。

評者は驚いた。これほど博識なうえ、ユーモアを加味してなお骨っぽい文章を作れる人は、映画人多しといえども、そうはいるものでない。
(中略)
著書のタイトルほどは中身におチャラケはなく、概してまじめ。著者が折に触れ雑誌媒体に発表した短いコラムが中心なので、もたれて間延びすることなく読み進むことができる。
ただし冒頭に上げた監督作品*1のうち一本でもあなたが見ているなら、尚更興味深く読める事実は申し添えておきたい。
北海道新聞」2010年1月17日 書評欄(評者:田中次郎)

*1:引用者注:『UNLOVED』『接吻』『ありがとう』のこと