廣瀬純さんによる『再履修 とっても恥ずかしゼミナール』書評(「図書新聞」)
「図書新聞」(2月13日)に『再履修 とっても恥ずかしゼミナール』(万田邦敏)の書評が掲載されました。それも、一面に大きく載せていただきました。評者は、以前ジュンク堂でのトークイベントにもご出演いただいた、廣瀬純さんです。
先日のジュンク堂でのトークでも話していたように、万田邦敏という映画作家から、我々は「恥ずかしさ」を学ばなければいけない、という言葉のもと、その学ぶべきものとは一体何なのか、そしてそれらを「再履修」し続ける意味とは何か、ということについて書いてくださいました。私が言うのもなんですが、この書評を読めば思わず「一刻も早くこの本を入手しなければ!」という気にさせられるのではないでしょうか。廣瀬さんらしい、過激で扇動的な書評です。本日発売の「図書新聞」をぜひご覧ください。
万田は“恥ずかしいけど、恥を忍んでやる”そして「やるときは、きちんと照れずにやる」という人なのだ。誰よりも「恥ずかしさ」に敏感でありながら、誰よりも「照れ」と無縁であること――万田ゼミを再履修する我々がそこで学ぶべきは、おそらく「恥ずかしさ」に対する万田自身のこのとてつもなく繊細で、とてつもなく勇敢な身のこなし、すなわち、含羞のエチカなのである。
(中略)
「とっても恥ずかしゼミ」は、映画監督志望者だけに限らず、「リアル=真実をわしづかみに」したいと望むすべての者が何度でも繰り返し再履修すべきゼミである(だからこそ、本書は購入され、つねに手元におかれねばならない)。
(「図書新聞」2010年2月14日 廣瀬純)
図書新聞
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