羽鳥書店まつりと「菅啓次郎×佐川光晴」トークイベント


昨日は、本駒込駒込大観音光源寺で行われた古本市「羽鳥書店まつり」に行ってきました。羽鳥書店の社長・羽鳥和芳さんの蔵書1万冊以上を大放出するという今回の古本市(詳細はこちら)。12月11日(木)〜14日(日)まで開催しているそうです。


「まつり」ということもあり、フリーマーケットのようななごやかな雰囲気を想像して出かけたのですが、会場はかなり殺気だった雰囲気でした。というのも、ほとんどの本が100円、500円、1000円のお値打ち価格ということで、みなさん必死でめぼしい本を探しているようでした。かくいう私も、他の古本屋では倍以上するだろうという値段の本ばかりで、必死の形相で段ボールの中を漁ってしまいましたが…。


多岐にわたるジャンルの本が次々に追加されていくので、黙っていると一日中でもいてしまいそうでしたが、寒さも厳しく本を持つ手の感覚がなくなりかけてきたので、ほどほどで退散してきました。ちょうど読みたかったマリーズ・コンデの講演集『越境するクレオール』(岩波書店)を500円均一で発見したり、「100円なら…」と昔読んだ文庫本や雑誌をついつい買ってしまったり、とても楽しい出合いの連続でした。


そして、夜は池袋ジュンク堂で行われた菅啓次郎さんと佐川光晴さんのトークイベントに行ってきました。菅さんの新作『本は読めないものだから心配するな』(左右社)の刊行を記念したイベントでしたが、菅さんと佐川さんの共通体験でもある南米滞在時の話や、小説家デビューする前に佐川さんが従事していた牛の「屠殺」の話など、貴重なお話をたくさん聞くことができました。また、ちょうど「週刊ブックレビュー」の収録後だったという佐川さんは、トークの合間にも『ブラジルから遠く離れて』の話をしてくださいました。


「週刊ブックレビュー」は明日放映です。ぜひご覧ください。

http://d.hatena.ne.jp/miasiro/20100208