「にょきにょき きのこブックス」フェア開催中(青山ブックセンター本店)

きのこ文学名作選』が刊行されてまだ一カ月も経っていませんが、読者の方々や書店から、様々な反響が届いています。本日(12月16日)発行の「中日新聞」でも、飯沢耕太郎さんの取材記事が掲載されたそうです。今回の取材をされた記者の方は、普段は藤沢在住ということで、発売日にわざわざ弊社まで本書を購入しに来てくれました。本当にありがとうございました。


とにかく造本がとんでもないことになっているこの本、きのこファン以外の人たちからもいろんな反応が届いています。そんななか、とにかくみなさんが口を揃えて言ってくれるのは、「紙の本の力を感じた」ということ。近頃ますます電子書籍の話題でにぎわっていますが、この本はとにかく紙でできることの可能性をとことん突き詰めてくれた本だと思います。ブックデザインを手がけた祖父江慎+吉岡秀典(コズフィッシュ)さんはもちろんのこと、印刷・製本所の方々も頑張ってつくってくれた一冊一冊を、ぜひ手にとって眺めてみてください。


さて、書店でも本書の刊行記念フェアが始まりました。『きのこ文学名作選』の刊行を記念して、青山ブックセンター本店で「にょきにょき きのこブックス」フェアを開催中です。フェアを手がけてくれたのは、11月まで文芸棚に出現していた「本の島」をつくりあげた、文芸書担当のTさん。きのこがにょきにょきと生えてくるような、あやしげで楽しい棚が出来上がりました。きのこ図鑑や、写真集などの他、かわいい絵本や漫画も揃っています。きのこのマッシュとルームが主人公、という異色のきのこ少女漫画、みをまこと『キノコ・キノコ』(朝日ソノラマコミック文庫)や、ロボットととらがきのこがりに出かけるお話の絵本、たむらしげるランスロットのきのこがり』(偕成社)などなど、とにかくおもしろそうなきのこ本がたくさん並んでいます。ぜひお店でお確かめください。


他にも、書店でのイベントを企画中です。詳しいことはまた改めて告知しますので、もう少々お待ちください。また、本書のイラストを手がけた、イラストレーターの松田水緒さんのHPでも本書のことを紹介していただきました。松田さんには、カバー絵、夢野久作「きのこ会議」、宮沢賢治「朝に就いての童話的構図」、いしいしんじ「しょうろ豚のルル」の絵を描いていただきました。どれも、かわいらしいなかにどこかきのこの毒が感じられる、すてきな絵ばかりです。

世界各国のきのこ小説をあつめたアンソロジー、『きのこ文学名作選』発売を記念し、にょっきりにょきにょき、きのこ本コーナーをつくりました。
漫画、絵本、図鑑、写真集、キノコ狩りガイドまで、そのジャンルはいろいろ。
この棚の前に立てば、誰もがきのこの奇異な魅力にとりつかれてしまうことでしょう。
ちなみに、『きのこ文学名作選』は祖父江さんのやりたい放題の装丁で、重版不可能だそうです。さわって、めくって、びっくりしてください。
青山ブックセンター本店HPより)

『きのこ文学名作選』(飯沢耕太郎・選 祖父江慎・装丁 港の人)刊行記念
「にょきにょき きのこブックス」フェア開催中
青山ブックセンター本店(青山)
住所 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前 5-53-67 コスモス青山ガーデンフロア(B2F)
電話番号 03-5485-5511
営業時間 10:00 〜 22:00
http://www.aoyamabc.co.jp/12/12_201012/post_615.html