リトルプレス「歩きながら考える」に港の人の記事が掲載されました。



リトルプレス「歩きながら考える 」第6号に、弊社を取材した「港の人に、会いに行く。」という記事が掲載されました。ライターの小林英治さんが、弊社の代表・里舘を取材してくれました。港の人設立までの経緯、詩集から「港の人」という社名をいただいた詩人の北村太郎さんのこと、「港の人」として本を出版していくことへの率直な思い、そして詩集や活版印刷に対する考えなどが語られています。


歩きながら考える 」の方々が鎌倉を訪ねてきてくれたのは夏の終わりのこと。どんな記事になるのか不安と期待が入り交じった気持ちで雑誌が出来上がるのを待っていました。自分たちのことではありますが、本当にいい記事になったと思います。一緒に仕事をしているなかでも気づけなかった、里舘さんの、出版社・港の人への熱い思いを知ることができたような気がします。一緒に仕事をしたすべての人たち(そしてもちろん港の人の本の読者にも)読んでもらいたくなるような記事です。ぜひみなさんも読んでみてください。


またこの記事のなかでは、3月の震災以後に決めた港の人のある決意についても、初めて触れています。それは、「本から帯を外そう」という決意。決しておおげさに宣言するようなものではありませんが、この雑誌のなかできちんと語ることができてよかったな、と思います。


歩きながら考える 」第6号のテーマは、「混沌を知って、私たちは少しだけ野生にかえる」。中沢新一さん×坂口恭平さんの対談、後藤繁雄さんエッセイなどが収録されています。イラストと一緒に掲載された宮沢賢治の「農民芸術概論綱要」もおすすめです。2004 年 8 月に創刊したということですが、作り手のこだわりが伝わってくる、小さくてすてきな雑誌です。購入は、こちらのお取り扱い一覧に載っているお店のほか、原宿のvacant、渋谷のSHIBUYA PUBLISHING&BOOKSELLERSなどでも購入可能。また鎌倉では、古本屋books mobloにて取り扱っています。


「ちょっとこういう言い方しかできないのですが、僕が北村さんから受けとっているのは、〈躓く石のような存在であれ〉ということです。〈港の人〉という名前で出版社を作って、〈躓く石のような版元〉でありたい。それが僕にとってのここの存続理由かなと、つらつら考えたりなんかしてるんです」


「歩きながら考える」第6号より(港の人・里舘勇治)

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