2011年もお世話になりました。
2011年も残りわずかとなりました。港の人では、今年は12冊の本を刊行することができました。
【港の人 2011年刊行書籍】
『はじまれ 犀の角問わず語り』姜信子
『装幀のなかの絵』(四月と十月文庫 3)有山達也
『身を置くところで光となれ 東京深川おんなの土性っ骨』細川照子
『漢語辞書論攷』今野真二
『国立国会図書館蔵岡田希雄旧蔵本 節用集』近藤聖欣(良一)監修/木村晟ほか編輯
『詩ヘの途上で』高橋 馨
『ホロホロチョウのよる』(四月と十月文庫 2)ミロコマチコ
『目であるく、かたちをきく、さわってみる。』マーシャ・ブラウン(文と写真)、谷川俊太郎(訳)
『開国と英和辞書 評伝・堀達之助』堀孝彦
『児童文化の原像と芸術教育』(叢書 児童文化の歴史 I)加藤理 編
『えびな書店店主の記』(四月と十月文庫 1)蝦名則
『珈琲とエクレアと詩人 スケッチ・北村太郎』橋口幸子
今年は、3月に大震災があり、出版社としてのありかたもいろいろと考えさせられた1年でした。何かを変えなければいけない、という思いのなか、私たち決意したのは「本から帯を外そう」ということでした。そのため、4月に刊行した『珈琲とエクレアと詩人 スケッチ・北村太郎』以降、2011年につくった本はどれも帯のない、シンプルな装幀の本となりました。帯を外すことで、「本にとって何が一番大切なのか」ということを考えさせられたような気がします。これからも、本とは何か、という問いかけを真剣に考えていきたいと思います。
そして今年6月には新シリーズ「四月と十月文庫」もスタートしました。『えびな書店店主の記』、『ホロホロチョウのよる』、『装幀のなかの絵』と3冊を刊行し、それぞれトークイベントや書店でのフェアなども開催しました。来年も続々と新刊が刊行される予定です。ぜひ楽しみにしていてください。
さて来年は、年明け早々にうれしいニュースが待っています。1月7日から、東京・神保町にある東京堂書店にて、港の人の刊行書籍全点を集めた「書物、さらなる海へ 港の人全点フェア」が開催予定です。詳しいことはまたあらためてお知らせしますが、うれしい年明けとなりそうです。
今年も大変お世話になりました。2012年もよろしくお願いいたします。