「夏の100冊だけじゃない! ナツヨム2012」フェア


啓文堂三鷹店の「ナツヨム2012」フェア台。キャラクターのラッコのぬいぐるみも置いてあります。



*私が購入した2冊。担当書店員さんおすすめの本です。帯の内容は、ぜひ店頭でお確かめください。




毎年夏になると、文庫本を出版している大手出版社(角川書店、新潮社、集英社)がおすすめする「夏の100冊」が全国の多くの本屋さんに並びます。夏休みに本屋さんに行くと、古典や名作の文庫本がずらりと並んでいるのを誰もが目にしてきたと思います。


今回おすすめえするのは、この「夏の100冊」とはひと味違う、夏の文庫本フェア。「夏の100冊とはもうちょっと違う本を読んでみたいという方、冒険してみたいという方のためのフェア」、題して「夏の100冊だけじゃない! ナツヨム2012」です。


本屋・出版社・取次など出版業界で働くひとたちが、会社の垣根を越えて、絶対おもしろい、そしてまだ出会っていないひとに熱くお勧めしたい「この1冊!」を自信を持ってセレクトし、それぞれが手書きの帯を書いています。小説、ノンフィクション、エッセイ、日本の作品、海外の作品、全部で50点。テーマにしばりはなく、ただ「この本をもっと多くの人に読んでほしい」という思いで、それぞれが選んだ本です。ある書店員さんが提案したこの「ナツヨム」フェア、twitterなどで、全国の書店、出版業界の人たちが次々に賛同して広まっていったようです。かくいう私も、1冊推薦させていただきました。


昨年、リブロ渋谷店で初めて「ウラナツ」フェアという、これもまた出版業界で働くひとたちが選書する「夏の文庫本」フェアに参加しました(今年ももうすぐ開催予定)。往来堂書店の「D坂文庫」といい、本に関わる人たちによるこうした選書フェアでは、知り合いの名前を見つけて楽しんだり、「ここの出版社(書店)の人はこんな本が好きなのか」と意外な面を発見したり、いろんな楽しみ方があると思います。いずれ、文庫本だけでなく単行本を対象とした選書フェアを見てみたいな、と思います。


フェア展開書店も、全国にどんどん拡大しています。本とともに働く人たちによるおすすめの文庫本フェア。ぜひ店頭にて、手書きの帯を見ながら楽しんでいただければと思います。




*「読むナビ」の「ナツヨムフェア2012」特集ページ。フェア展開書店もこちらで確認できます。
http://www.yomu-navi.jp/FindInfo/natsuyomu