荒川洋治特別講演会「文学とことば」


いよいよ今週末15日(日)、オリオン書房ノルテ店にて荒川洋治特別講演会「文学とことば」が開催されます。この講演会は、同書店で開催中の港の人創立15周年記念「港の人、本とことば」フェアを記念したもの。詩人、北村太郎の詩文集『光が射してくる』を起点に、「詩のことば」とは何か、「散文のことば」とは何か、といったことがらについてお話しいただきます。


講演会に向けて、先月文庫化された荒川さんの著書『詩とことば』を読み返しています。ハッとさせられることばに何度も出合う、そんな一冊です。


詩は、自由なものである。それが日本語としてどう崩れていようと、乱れたものであろうと、無様であろうと、詩の世界では、ゆるされる。むしろあわれなもの、さびしいもの、どこにも行き場のないようなものにこそなさけをかける。そしてそれらを擁護する。抱擁する。それが詩のもつ、あたたかみである。


荒川洋治『詩とことば』(岩波現代文庫


いままわりにある文章はほんとうに個人のためにはたらいているのか。個人の体験をかきけしてはいないか。平板なもの、意味のないものにしてはいないか。逆に、詩作品のことばはどうなのか。個人を表現するといっても、ほんとうにそうなのか。自分を見る目も甘くなり、ただの、かたちだけのものになっていないか。残される問いはおもい。


荒川洋治『詩とことば』(岩波現代文庫


「港の人、本とことば」フェア記念
荒川洋治特別講演「文学とことば」
日時   2012年7月15日(日)午後4時〜(開場3時30分予定)
会場   オリオン書房ノルテ店ラウンジにて
     〒190-0012 立川市曙町2-42-1パークアベニュー3F
入場料  500円 *当日会場にてお支払いください。
参加方法 店頭・電話にて席のご予約をお願いいたします。
《店頭》オリオン書房ノルテ店中央レジサービスカウンター
《電話》TEL.042-522-1231(AM10:00〜PM9:00)
*当日は、講演会終了後に荒川洋治さんによるサイン会を行います。
http://www.orionshobo.com/topix/story.php?page=3&id=2286