新刊『国立国語研究所「日本大語誌」構想の記録』


*B5判、1016ページ、函入(別冊はA5判32ページ)



*「主要文学作品目録」「主要雑誌目録」など、現代語用例採集のための文献目録。



*文献の分類法、用例の採集法などの手引き。



*当時のマスコミの反響。



ご案内が遅くなってしまいましたが、昨年末に刊行した新刊書籍のご案内です。飛田良文編『国立国語研究所「日本大語誌」構想の記録』全1巻別冊1。本書は、かつて国家事業として構想された「日本語大辞典」編集計画の貴重な記録をまとめ、その構想の全貌を明かした一冊。


1977(昭和52)年頃、当時文部省の機関であった国立国語研究所は、国家事業としての日本語大辞典の編集計画をスタートさせました。そして国語辞典編集準備室が設けられ、国家の事業としての国語大辞典の編集計画が約10年以上の長期間にわたって推進されたのです。それは、国家の主導で編纂された国語辞典として、初めての画期的な試みとなるはずでした。しかしその後の行政改革のあおりで、残念ながら国語辞典編集室は廃止され、ついに日本大語誌は日の目を見ることはありませんでした。


計画当初から約35年の歳月を経た今日、林大国立国語研究所長が命名した国立国語研究所「日本大語誌」編集計画の全貌を初めて公開し、国家事業としての日本語大辞典が、どのように構想され、進められていったのかを明らかにします。


本書には、今後の辞書研究に役立つ貴重な資料を多数収録。用例採集のための文献目録や、文献分類法、用例の採集法など、今後の辞書研究に役立つ貴重な資料となるでしょう。別冊には関係者が当時の辞典編集準備室の雰囲気を伝えます。



理想の辞書を目指した一級の日本語学者たちによる、理想の日本語辞典への理念と、その作り方をとらえた画期的な文献。志半ばにて中止された編集計画をもとに、日本語辞典編集における課題と展望を考える一冊です。



国立国語研究所「日本大語誌」構想の記録』全1巻別冊1
編者 飛田良文国立国語研究所名誉所員)
造本 B5判/上製/本文1016頁/函入
定価 32,000円(本体価格・税別)
ISBN978-4-89629-257-2 C3081
http://www.minatonohito.jp/products/134_01.html