イベントなどのお知らせ


■『生きとし生ける空白の物語』刊行記念トークイベント、無事終了しました。

先月刊行された『生きとし生ける空白の物語』。著者の姜信子さんと、この本を彩る10点の絵を描いた画家、屋敷妙子さんのトークイベントが、4月11日、新潟・北書店にて行われました。この本の前半部「カシワザキ ざわめく空白」は、もともと2011年8月より『新潟日報』で連載されたものだったことから、新潟でのイベントが実現したのです。
私たちのふだんの暮らしは、実体のあるもの、実像のあるものに支配されていますが、心の状態を少しずらしてみるならば、そこかしこに形を成さない「空白」が存在し、その空白にこそ、私たちが耳を傾けなくてはならない、目を凝らさなくてはならなくてはならない何かが存在します。落ち着いた声で、けれど、熱のこもったことばで語りかける姜さんに促され、自分の心の内と外の空白に思いを馳せる、「空白」をめぐる濃密な時間でした。
純粋で飾り気のないお人柄の屋敷さんから発せられる言葉が、姜さんの語りと不思議なハーモニーを奏で、時折なごやかな笑いにも包まれ、小さい集まりではありましたが、参加者おひとりおひとりが満足げな表情をなさっていたのが印象的な夜でした。途中、港の人の里舘も飛び入り参加し、本づくりの裏話も少し披露させていただきました。
北書店の佐藤店長、新潟のみなさん、本当にありがとうございました。



■岡村淳写真展「ちょっと時差ぼけ」
今年1月・2月に学芸大学の古書店流浪堂でおこなわれた「岡村淳の脳内本棚」。港の人の『忘れられない日本人移民』の著者であり、ブラジル在住の記録映像作家、岡村淳さんの世界が爆発するこのユニークな展示については、このブログでもご報告させていただきました。前回の大好評を受けて、明日から新たな展示「ちょっと時差ぼけ」がスタートします。初のスチール写真展だそうです。
現在来日中の岡村さん、5月まで、全国各地でさまざまな上映会が目白押しです。最新情報は岡村さんのHPに随時アップされていますので、ぜひこの機会に、ラディカルな作品群を目撃するべし、です。

「岡村淳のオフレコ日記」 http://100nen.com.br/ja/okajun/



■福田紀子展

港の人刊『わたしの東京風景』(鈴木伸子著)に、たくさんの素晴らしい絵を描いてくださった福田紀子さんの個展が、4月24日から5月5日まで(30日はお休み)、京都のnowakiで行われます。本では、福田さんの作品のほとんどをモノクロでしかご紹介できませんでしたが、ぜひ、作品をじかにご覧になってみてください。

「nowaki 」 http://nowaki3jyo.exblog.jp/


■今年も「ブックカーニバル in カマクラ」

オズマガジン、見たよ」と町で声をかけられて照れ笑いしばしばのこの1週間でしたが、この鎌倉特集号片手に、ぜひ鎌倉へ来ていただきたい5月30日。港の人も楽しみにしている、恒例の本のイベント「ブックカーニバル in カマクラ」が来月にせまっています。
詳細は、逐次お知らせしていきます。お楽しみに。

「ブックカーニバル in カマクラ」 http://bookcarnival.jimdo.com/