NABI

miasiro2008-12-19



鎌倉の御成通りから少し入ったところにある雑貨屋さん〈NABI〉では、雑貨だけではなく、本や雑誌も取り扱っています。書棚には、思わず手に取りたくなるようなおしゃれな本がたくさん並んでいます。雑誌、料理本、エッセイ集、詩集など、さまざまなジャンルの本が置いていますが、どれもお店の雰囲気にぴったりです。


写真が小さく見づらいかもしれませんが、〈港の人〉でも、『あたまの底のさびしい歌』を置いていただいています。鎌倉にお越しの際はぜひ立ち寄ってみてください。


〈NABI〉さんのHP
http://nabishop.jp/



『あたまの底のさびしい歌』は、宮沢賢治が書いた手紙11通と、川原真由美さんによる絵とを同時に収めたものです。賢治が、親友や家族などに向かって必死で語りかける言葉は、ときにユーモアに満ち、ときに寂しげです。けれども、どんな言葉のなかにも賢治の熱い思いがみなぎっています。その言葉の真意がすぐにはわからなくても、言葉の奥にある思いの強さにぎゅっと心を引きつけられる、そんな不思議な一冊です。


 ああなみだよなみだよ。めめしくはなくな。
 おまえの恋人が奪われ、
 おまえの名誉が无茶无茶(むちゃむちゃ)にふみにじられても
 男は泣くな。
 おらは泣かない。
(一九一八年 友人、保坂嘉内への手紙)


『あたまの底のさびしい歌』
http://www.minatonohito.jp/products/049_01.html