『トーキング・ボディ 英語からだ表現辞典』



『トーキング・ボディ 英語からだ表現辞典』が発売になりました。今週末あたりから、書店にも並びはじめると思います。ビーケーワンamazonではすでに販売されています。
http://www.bk1.jp/product/03075383


本書は、人間のからだの部位をつかった比喩表現を、頭から足のつま先まで集めた辞典です。日本語でも、「手がはやい」「鼻が高い」「目が回る」など、からだを使った表現はしばしば登場します。これらの表現を、英語ではどのように表わすのでしょうか?


たとえば、日本語の「目が回る」は「忙しさで目が回る」のように使いますが、これを英語にすると、なんと目ではなく「頭が回る=one's head spins」と表わします。


また、近頃ニュースなどでよく使われる表現に「ビッグ・マウス」ということばがあります。ちょっと前まではボクシングの亀田選手の発言を、「また亀田選手のビッグ・マウスが飛び出した」などと言うニュースをよく見ましたが、「大きなことを言う」「大言壮語」という意味で使われることが多いと思います。しかし、実はこの「ビッグ・マウス」ということばは、英語ではなく日本語の「大口を叩く」から派生した和製英語のようです。英語でも「a big mouth」という表現があるのですが、これは「おしゃべり、饒舌」という意味のことばです。日本語の「ビッグ・マウス」のように「大口を叩く」と言いたいときは、「a big mouth」ではなく「talk big」という表現を使うそうです。


他にも、直訳では「頭が大きくなる」となる「become big-head」が「天狗になる」を意味していたり、「汗なし」という直訳の「no sweat」が「お安いご用」になるなど、思わず「なるほど」と感心させられるもの、首をかしげたたくなる不思議な表現などがたくさん収められています。私自身も、「ビッグ・マウス」の本来の意味や、英文だけではまったく想像できないような表現に驚かされました。ことばの由来や使い方を詳しく述べた解説も充実しており、解説を読むだけでも十分楽しめると思います。
英会話の勉強、ちょっとしたうんちく本としても楽しめる一冊です。


http://www.minatonohito.jp/products/083_01.html