オンラインショップでの書評について


昔は本の書評といえば、新聞、雑誌に限られていましたが、最近ではネットでの書評や紹介記事などが、本の購買率に大きな影響を与えているようです。ブログやmixiでの紹介はもちろんですが、今はamazonBK1ビーケーワン)など、本のオンラインショップでの「レビュー」や「書評」は、いまや読者にとってもっとも身近な書評になっているのかもしれません。


個人的には、BK1での書評の方が参考にさせてもらうことが多くあります。文字数も多く、完成度が高い文章が多いような気がします。〈書評の達人〉と呼ばれる常連さんのレビューが特集されていたり、毎週ごとに〈オススメの書評〉が掲載されているのも、魅力のひとつです。だいぶ前のものになりますが、『あたまの底のさびしい歌』について、とても読みごたえのある書評が掲載されていました。
http://www.bk1.jp/review/0000438648


一方amazonのレビューは、字数が800字と制限されている(字数を越えているものも多々ありますが)こともあり、書評というよりは、読者の素直な感想といった印象があります。BK1に比べてレビューの数が格段に多く、利用者の多さをうかがわせます。港の人の書籍のなかでは、『あたまの底のさびしい歌』『淳之介の背中』や『トーキング・ボディ』などのレビューを読むことができます。なかでも、『トーキング・ボディ』のレビューは、さまざまな英語本を読み込んでいる読者の方が書いてくれたようで、思わず感心させられる内容でした。


amazonなど、オンラインショップでのレビューは、登録者であれば誰でも匿名で投稿できるということで、色々な問題があると思いますが、気軽に本の評価を知る場として利用しやすいのも確かです。なかには落ちこまされるようなレビューもありますが、版元としてうまく利用していければと思います。


あたまの底のさびしい歌

あたまの底のさびしい歌

淳之介の背中

淳之介の背中

トーキング・ボディ 英語からだ表現辞典

トーキング・ボディ 英語からだ表現辞典

  • 作者: 稲葉茂生,ウィリアム・I・エリオット,西原克政
  • 出版社/メーカー: 港の人
  • 発売日: 2009/01/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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