新刊/釈迢空『古代感愛集』注釈 全



新刊「釈迢空『古代感愛集』注釈 全」ができあがりました。著者は、『雪の宿り』の編纂もつとめた石内徹さんです。


本書は、釈迢空の第一詩集『古代感愛集』全詩篇を注釈・解説した書です。釈迢空とは、民俗学者、国文学者、歌人、詩人として活躍した折口信夫が、歌や詩、小説など創作にかかわる際にもちいた名前です。『古代感愛集』は、戦後すぐに発表された迢空の第一詩集で、同年の芸術院賞も受賞した傑作詩集です。


ただし、その詩は古語を使用する難解なもので、研究者以外の人が読むには、少々難しいかもしれません。本書では、こうした迢空の難解な詩語を一語一句詳細に解説し、語句の意味や、詩が書かれた背景などを丁寧に注釈しました。


沖縄を舞台とした壮大な叙事詩「月しろの旗」、柳田国男遠野物語』へのオマージュ的作品「遠野物語」などを含む、迢空の傑作詩集が堪能できる一冊です。全696頁、定価8800円(税別)という大著ですが、お近くの図書館に注文していただいても構いませんので、ぜひ一度読んでいただければと思います。


*詳しい書籍情報はこちらをご覧ください。
http://www.minatonohito.jp/products/085_01.html


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