サミュエル・ジョンソン


年明け気分も早々に、すっかりいつも通りの仕事に追われています。電話の応対をする際に「明けましておめでとうございます」という挨拶を掛け合うことで、かろうじてお正月気分を味わっています。


さて、新年2回目となる日記は既刊書籍についてのお知らせです。12月に刊行した『英国文化の巨人 サミュエル・ジョンソン』が大変好評となっています。産經新聞の書評や「図書新聞」で巽孝之さんが取り上げてくださった効果でしょうか? おかげさまで早くも増刷が決定しました。一月中には2刷が出来上がる予定です。なかなか本が売れないといわれる昨今で、早々と増刷が決まったのは本当にうれしいできごとです。


また、この『英国文化の巨人 サミュエル・ジョンソン』の著者の一人である原田範行さんが、「Web英語青年」2010年1月号にて「サミュエル・ジョンソン生誕300年 18世紀イギリス文豪の近さ」という文章を執筆しています。「英語青年」は、1898から研究社より創刊された伝統ある英語・英文学研究誌ですが、2009年4月からはオンライン・マガジン「Web英語青年」という形で新たなスタートを切っています。研究社さんのサイトで最新号の本文を読むことができますので、ぜひご一読ください。


この文章では、弊社の『英国文化の巨人』と共に、原田さんも訳者として参加している『イギリス詩人伝』(筑摩書房、2009年12月刊)について紹介されています。『イギリス詩人伝』(原著 Lives of the Poets:『英国文化の巨人』では『詩人伝』と表記)は、晩年のジョンソンが、ロンドンの出版業者が企画したイギリスの詩人全集に執筆した17世紀〜18世紀のイギリスの詩人たちの評伝を、後に一冊にまとめて刊行された書です。『英語辞典』と並ぶジョンソンの主著のひとつでありながら、これまでなかなか読む機会に恵まれませんでしたが、このたびジョンソン生誕300年に合わせてその邦訳が刊行されました。『英国文化の巨人』と合わせてぜひ読んでほしい一冊です。


イギリス詩人伝

イギリス詩人伝