映画上映会のお知らせ


映画の特集上映のお知らせです。


今月の23日から29日まで、横浜黄金町のシネマ・ジャック&ベティにて、若手の映画監督たちを特集上映する「未来の巨匠たち」が開催されます。本特集では、先日のアテネ・フランセ文化センターでの万田邦敏監督特集の最終日に上映された、オムニバス映画『葉子の結婚』の監督さん5人(小出豊さん、佐藤央さん、粟津慶子さん、長島良江さん、矢部真弓さん)の作品が上映されます。


http://mirai-kyosho.kitanaka-school.net/


27日には小出豊監督と万田邦敏監督とのトークが予定されています。小出さんは、万田さんの『接吻』やその他の作品の現場に制作スタッフとして参加し、万田監督を追ったドキュメンタリー作品『TOSO 1000 - montage』の監督さんでもあります。小出さんには『再履修 とっても恥ずかしゼミナール』でも大変お世話になっていて、万田さんを交えて話す機会も何度かありましたが、そういえばきちんと映画について話しているふたりを見たことはなかったような気がします(別に不真面目な話しかしていなかったというわけではありませんが……)。ということで、おふたりがどんな話をされるのかを聞きに、27日には私もぜひ駆けつけたいと思っています。


また、『葉子の結婚』からは、小出さんの「月曜日」と佐藤さんの「水曜日」(『結婚学入門(恋愛篇)』)が上映されます。佐藤さんはなんとさらに続編ともいえる新作『結婚学入門(新婚篇)』を作ったということで、こちらもぜひ見に行きたいです。11月の上映イベントで初披露された『葉子の結婚』が、形を変え、色々な場所で上映されていくのを目にすると、自分が何をしたわけでもないのになんだかわくわくしてしまいます。


最後に、映画との「遭遇と発見」を促す万田さんの檄文を。

映画はひとを面白がらせるものではあるのだが、映画を見ていて、あるとき、絶対絶命の、後戻りできない、まるで崖っぷちに立たされたかのような、帰らざる面白さといったものに遭遇してしまうことがある。その面白さは、多くの場合、唐突に、瞬間的に人を襲う。つまりそれは、予定調和ではない。そもそもひとは予定調和を求めて映画を見ていたのではない。未知なるものとの遭遇と発見、それとの出会いが思いもよらぬ、抜き差しならない体験となってしまうことが映画体験だったのだ。
(『再履修 とっても恥ずかしゼミナール』より)