書評『英国文化の巨人 サミュエル・ジョンソン』(「週刊読書人」)


週刊読書人」(2010年2月5日)に、『英国文化の巨人 サミュエル・ジョンソン』の書評が掲載されました。評者は箭川修(東北学院大学文学部教授)さんです。英国で今も愛され続ける「自然体のジョンソン」を描き出した本として、本書を紹介してくださいました。


サミュエル・ジョンソンは、本国イギリスではシェイクスピアと並ぶほどに有名な文学者なのですが、日本ではこれまでそれほど注目されてきませんでした。そんななか、「ジョンソンの人となりと作品を紹介する啓発書」として本書が刊行されたことについて、評者の箭川さんも、「ボズウェルの『ジョンソン伝』の主人公として以外には注目されてこなかった文人に新たな光が当てられたことは喜ばしい」と書いてくださっています。


また今号の「読書人」の一面には、1月8日にジュンク堂新宿店で行われた、批評家・佐々木敦さんと評論家・栗原裕一郎さんの「文芸時評」をめぐる対談が採録されています。現在の「文芸時評」のあり方を問うこの対談は、お二人の「批評」そのものに対する姿勢なども垣間見え、とても読み応えのある内容でした。


http://www.dokushojin.co.jp/backnumber/backnumber100205.html