新刊『自然の中に、人との出会いに』塚本智子著




もう4月になってしまいましたが、3月新刊書籍のお知らせです。このたび、前横浜共立学園校長の塚本智子さんによる学校礼拝奨励集『自然の中に、人との出会いに』を刊行いたしました。


横浜共立学園は、1871(明治4)年に設立された横浜山手の丘に建つ女子のキリスト教学校で、中・高一貫教育を行っています。本書の著者・塚本智子さんは、1980年から共立学園の中学部・高等部で数学科教師として教壇に立ち、2006年から1年間同学園の校長を勤めました。同学園では、毎朝20分間の礼拝が守られており、本書は、この礼拝の時間に塚本さんが生徒たちに語りかけた奨励(聖書のみことばを奨励するお話)をまとめたものです。


礼拝奨励集という形ではありますが、その内容は信仰や聖書のことだけにとどまらず、塚本さんが日々の暮らしの中で出会った人々のことや、自然の中から感じた思いなど、温かく感動にあふれる様々なお話が収められています。また、木下順二作の有名な戯曲「夕鶴」や、事故で肩から下の機能が麻痺する重傷を負いながら、口に筆をくわえて絵や詩を書き続ける星野富弘さんの詩画集『鈴の鳴る道』など、感銘を受けた本や絵画のことも紹介されています。


少女たちに向けて語ったお話なので、丁寧な語り口でとても読みやすい内容となっています。キリスト教関連書籍としても、エッセイ集としても楽しめる一冊です。



自然の中に、人との出会いに 横浜共立学園の生徒とともに
 [著者]塚本智子
 [造本]四六判変型/ソフトカバー/本文232頁
 [定価]1,600円(本体価格・税別)
  ISBN978-4-89629- 220-6 C0016