「映画館大賞2010」万田邦敏×樋口泰人
映画の上映イベントのお知らせです。今週の土曜日(17日)から、渋谷の名画座シネマヴェーラにて、「映画館大賞2010 特集上映」が開催されます。「映画館大賞」は、日本全国の映画館スタッフが、2009年に封切られた作品の中から、洋画/邦画、メジャー/インディペンデント、自館での上映の有無を問わず、純粋に「映画ファンにスクリーンで観てもらいたい」作品を選ぶ映画賞です。「映画館大賞2010 特集上映」では、上位に選ばれた作品や「あの人が選ぶ一本」などが上映されます。
初日の17日は、1位に輝いたクリント・イーストウッド監督作品『グラン・トリノ』が上映され、上映前に万田邦敏さんと映画批評家の樋口泰人さんによるトークが行われます。万田さんは、『再履修とっても恥ずかしゼミナール』のなかでも、『ペイルライダー』や『パーフェクト・ワールド』のことなど、イーストウッドについてはたびたび言及しています。万田さんにとってのイーストウッドは、高校生のときに『ダーティハリー』を見て狂喜して以来、ゴダールと並ぶ特別な存在の映画作家なのだと思います。そんな万田さんが『グラン・トリノ』について何を語ってくれるのか、とても楽しみです。
対談相手である樋口泰人さんは、映画批評家としてだけではなく、(株)boidの社長として、本の出版・CDの制作、映画の上映活動など、様々なジャンルで活躍されている方です。最近では、吉祥寺のバウスシアターという映画館で「爆音上映」という映画の上映イベントも行っており、一昨年からは「爆音映画祭」もスタートさせました。また、先月には11年ぶりの著書となる映画批評集『映画は爆音でささやく99-09』を刊行したばかりです。この本は、樋口さんが10年間に書きためた映画・音楽批評を集めた一冊です。しかしここに収められたのは単なる批評にとどまりません。爆音上映やboidのことなど、樋口さん自身の10年間の活動が克明に記録されており、映画をとりまく環境や、もっと言えば人生そのものについての思いがたっぷりと詰め込まれています。
同じく大著の映画批評集を出版したばかりのおふたりが『グラン・トリノ』について何を語るのか、ぜひ17日のトークを聞きにシネマヴェーラに足を運んでみてください。
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映画館大賞2010 特集上映
4月17日(土)〜4月24日(土)
シネマヴェーラ渋谷にて連日レイトショー
4月17日20:00〜
『グラン・トリノ』
トーク:万田邦敏×樋口泰人
http://www.eigakanshugi.com/eigakantaisho/
- 作者: 樋口泰人
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