美術同人誌「四月と十月」ときのこ談義



紹介が遅くなりましたが、4月1日に発行された美術同人誌「四月と十月」24号に、『きのこ文学名作選』の編者である飯沢耕太郎さんと、昨年『きのこのほん』ピエ・ブックス)を出版した鈴木安一郎さんとによる「きのこ談義」の記事が掲載されています。記事の構成は南陀楼綾繁さん。鈴木さんが富士山麓で採取してきたというきのこの鍋を囲みながら、きのこに取り憑かれたおふたりが、思う存分きのこについて語っています。


四月と十月」は、画家の牧野伊三夫さんが発起人となり1999年に創刊し、年に2回、新学期が始まる四月と展覧会がはじまる季節の十月に刊行される美術同人誌です。「画家のノート」という言葉どおり、画家たちの日頃の創作の発表の場として発行されています。先日のあいおい古本まつりで、南陀楼さんが主催する「出版者ワークショップ公開版」のトークゲストとして牧野さんが出演していましたが、この場でも、「四月と十月」のことを詳しく話していらっしゃいました。


このときのトークでも告知をさせていただきましたが、港の人ではこのたび「四月と十月」の文庫本シリーズを発行していくこととなりました。第一弾は、東京武蔵小金井で美術古書店「えびな書店」を営む海老名則さんの活動録、今年6月に刊行を予定しています。牧野伊三夫さんとは、『トーキング・ボディ 英語からだ表現事典』という本でイラストをお願いしてからのお付き合い。どんな文庫シリーズになっていくのか、いまから楽しみです。


「四月と十月文庫」シリーズの詳細は、今後、港の人および四月と十月HPで告知していきます。まずは「四月と十月」最新号での「きのこ談義」をお楽しみください。「四月と十月」の取扱店はこちらをご覧ください。東京では、東京堂書店タコシェ、古書ほうろう、やぶさいそうすけ、月光荘画材店、橙灯などで扱っています。ご興味のある方は、ぜひお買い求めください。