飯沢耕太郎作品展「ストーンタウン・グラフィティ 2」(at 百年)

6月も半ばとなり、蒸し暑い日が続いています。原稿やゲラと向き合っていても、心無しか手元の紙がしっとりしてくるような気がします。梅雨が終われば今度は夏。暑さには滅法弱いので、今年の夏をどうやり過ごすか、クールビズ対策に頭を悩ませています。


さてそんな中、4月の刊行以来好評が続いている『珈琲とエクレアと詩人』(橋口幸子)の3刷目が、このたびできあがります(17日出来予定)。実は港の人の刊行書籍で3刷までいくのは今回が初めて。若干不安もありますが、せっかく評判のいい本なので、頑張って売っていきたいと思います。また、新刊『えびな書店店主の記』(四月と十月文庫1)も来週にはできあがる予定です。こちらもぜひお楽しみに。


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イベントのお知らせです。吉祥寺にある、古本+新刊の本屋「百年」で、飯沢耕太郎さんのコラージュ・ドローイング作品展「ストーンタウン・グラフィティ 2」が始まりました。「ストーンタウン・グラフィティ」展は、飯沢耕太郎さんのアフリカ紀行集『石都奇譚集』(発行・サウダージ・ブックス/発売・港の人)の刊行記念展。昨年12月の森岡書店での展示を皮切りに、4月には大阪のcaloとiTohenの2会場でも展示を行いました。今回は前回の展示を再編集したものになるそうです。


以下、百年のHPより。

飯沢耕太郎作品展「ストーンタウン・グラフィティ2」+トークイベント


飯沢耕太郎さんが2008年、2010年に訪れた東アフリカ・タンザニア、インド洋に浮かぶ隆起珊瑚の島、ザンジバルで制作したコラージュ・ドローイングを展示します。東京、大阪と巡回し、ふたたび東京へ。再編集した展示となるので、一度ご覧になられた方もぜひ足をお運び下さい。


展示期間:6月11日(土)〜6月30日(木)
 

展示期間中、飯沢耕太郎さんをゲストにお迎えし、トークイベントを開催します。



飯沢耕太郎 トークイベント・旅と日常。
私たちは、ときに「旅」を必要とする。日常から離れ、旅にでることは日々の生活を見直す機会であり、いままで当たり前だと思っていたものの見方を変えることでもある。
大震災により、エネルギーの問題をはじめ、これまでの生活の見直しを迫られることになった。否応無しに価値の転換が必要になってくるだろう。そうした状況の中で、私たちはどのように生きるべきなのだろうか。


6月19日(日)19:00~21:00(開場18:30)
1000円(当店で飯沢さんの著書をお買い上げの方は100円引き)



飯沢耕太郎(いいざわ・こうたろう)
1954年生まれ。写真評論家、きのこ文学研究家。大学院時代にスワヒリ語を学ぶために東アフリカに留学した経験をもつ。近年は「旅」や「きのこ」をテーマにしたドローイングやコラージュ作品の展示もおこなう。近著に、『石都奇譚集』(サウダージ・ブックス&港の人)、編『きのこ文学名作選』(港の人)、『写真的思考』(河出ブックス)、『これが写真だ!2 クロニクル2010』(アトリエサード)など。

会場では『きのこ文学名作選』も販売しており、会期中にお買い上げいただいた方は、19日のトークイベントの入場料が100円引きになるそうです。また、新刊の『えびな書店店主の記』も、できあがり次第店頭に置いていただく予定です。「百年」は、古本・新刊から、個人制作のリトルプレスやCDまで、こだわりの品が揃っているお店です。一度でも訪ねてみれば、その魅力はすぐにわかると思います。吉祥寺にお越しの際はぜひ訪ねてみてください。