『目であるく、かたちをきく、さわってみる。』刊行記念《詩集フェア》(神戸・海文堂書店)









以前、「小出版社の冒険」というフェアでお世話になった神戸の海文堂書店で、「M・ブラウン(文・写真) 谷川俊太郎(訳)『目であるく、かたちをきく、さわってみる。』(港の人)刊行記念《詩集フェア》」が始まりました。担当は、以前もお世話になった北村さん。本書は写真絵本の復刊本ですが、海文堂書店の北村さんは、マーシャ・ブラウンの語りかけるやさしいことば、そして谷川俊太郎の美しい日本語からなる本書を、あえて「詩集」としてとらえ、一緒に読んでほしい詩集を集めたフェアを企画してくれました。


谷川俊太郎さんの写真詩集『絵本』や、まどみちおさんの詩にさまざまなアーティストたちによる写真を載せた『うちゅうの目』など、詩と写真を組み合わせた本から、平易なことばで身近なせかいを綴った詩集、ユーモアや洒落っ気のある詩集など13点を集めました。「ライト・ヴァース」ともいえる、気軽に手にとり、読んでほしい詩集ばかりです。こうしてさまざまに並んだ詩集たちを見ると、『目であるく、かたちをきく、さわってみる。』という一冊の本から、こんなにいろんなイメージが湧き出てくるんだなぁ、とうれしくなります。


フェアは今月30日まで、1Fレジ横フェア台にて展開しています。神戸にお越しの際はぜひお立ち寄りください。


(*フェアは2011年9月末に無事終了しました)



【展示書籍】
谷川俊太郎『絵本』(澪標)
長田弘『詩ふたつ』(クレヨンハウス)
井伏鱒二全詩集』(岩波文庫
木山捷平全詩集』(講談社文芸文庫
菅原克己『陽気な引っ越し』(西田書店)
杉山平一『夜学生』(竹林館)
草野心平『蛙のうた』(岩崎書店
まどみちお『うちゅうの目』(フォイル)
立原道造『僕はひとりで夜がひろがる』(パルコ)
片山令子『雪とケーキ』(村松書館)
ヨアヒム・リンゲルナッツ『動物園の麒麟』(国書刊行会
板倉鞆音訳『ぼくが生きるに必要なもの ドイツ現代詩抄』(書肆山田)
高田敏子『月曜日の詩集』(日本図書センター



海文堂書店
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