「東京新聞」「中日新聞」にて港の人の本が紹介されました。

東京新聞」「中日新聞」3月5日夕刊の「本の現場から」という記事で、本作りにおける「こだわりの装丁」についての記事が掲載されました。ブックデザイナーの祖父江慎さん、雑誌『デザインの現場』本編集長の宮後優子さん、そして港の人・代表の里舘の取材記事が収録されています。


写真入りで紹介されたのは、祖父江慎さんがデザインを手がけた『グレイトフル・デッドマーケティングを学ぶ』(日経BP社)と『きのこ文学名作選』(港の人)、そして関宙明(ミスター・ユニバース)さんがデザインを手がけた、姜信子さんの新刊『はじまれ 犀の角問わず語り』(サウダージ・ブックス+港の人)の3冊。どれも、紙の本の魅力を生かしたこだわりの本です。


上の2冊をはじめ、意外性のある本をたくさん手がけてきた祖父江さんは、「電子化が進むことで『物質』としての紙の本の魅力が浮き彫りになってきた」と語っています。「「電子書籍の時代」といわれる昨今、あえて「紙であること」を強く意識した本作り」に取り組む、本の現場が紹介された記事です。本の装丁に興味のある方は、ぜひ読んでみてください。

こだわりの装丁は、小さな出版社の本で特に顕著だ。神奈川県鎌倉市の出版社「港の人」が発行した作家・姜信子さんの紀行エッセー『はじまれ 犀の角問わず語り』(装丁・関宙明)の表紙は真っ白で、書名すら入っていない。


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凝れば凝るほど、当然コストもかさむ。デザインによっては配本を拒まれるケースもあるというが、同社代表の里舘勇治さんは、「作家やデザイナーの思いに応えたい。文学の世界を書物全体で伝えたいと考えて作っている。活字の見せ方も重要。喚起力のある本を作りたい」と話す。


(中村陽子)