『人間総業記 知床ウトロ絨毯』が「週刊文春」で池澤夏樹さんに紹介されました!


*カバーの写真は、斜里町ウトロ海岸のオロンコ岩



今週発売の「週刊文春」2月14日号にて、昨年夏に刊行した『人間総業記 知床ウトロ絨毯』(小野寺英一著)が紹介されました! 紹介してくださったのは、作家の池澤夏樹さん。毎週執筆陣が交代する「私の読書日記」で、『小さな建築』(隈研吾岩波新書)とともに取り上げていただきました。


人間総業記 知床ウトロ絨毯』は、1931年に北海道に生まれ、25歳で上京するまで樺太知床半島で暮らしてきた著者による自叙伝。昭和の戦前・戦中・戦後の北海道、樺太を舞台にしたこの自叙伝は、戦後「陸の孤島」といわれた知床半島で過酷な自然と闘う人々の暮らしを丁寧に描き、世界遺産の知床の知られざる歴史・風土を語ってくれます。また、戦後、ソ連に占領された時期の混乱の樺太を描いた貴重な時代の証言ともなっています。


池澤夏樹さんは、本書の内容と魅力を丁寧に紹介してくださいました。ぜひ本書と一緒に、こちらの「週刊文春」の記事もご覧になってください。



自伝がおもしろい条件は何だろうか?
まずはその人生が波瀾に満ちていること。
それを記述する文章力があること。
自慢話に堕しないこと。
『人間総業記 知床ウトロ絨毯』(小野寺英一、港の人)はこの三つを満たしてとんでもなくおもしろい。まるでレスコフの小説のよう。




池澤夏樹「私の読書日記」より/「週刊文春」2013年2月14日号