「江崎満 森羅万象展」絶賛開催中

9月5日、ワゴン車いっぱいに版画と焼き物を積んで、江崎満さんが鎌倉へやって来ました。6日にスタートした個展は、途切れることのないお客さまで連日にぎわっています。
「とにかく版画で壁を埋め尽くそう」との言っていた、その言葉通り、運びこまれたたくさんの版画が飾られていきました。壁という壁が版画におおわれ、鮮やかな色彩、生きものたちのフォルム、彫りの手跡から強い力が伝わってきます。

江崎さんのお知り合いやファン、facebookで交流のある方々はもちろんですが、ちらしを見てくださった人、通りがかりの人などが入れ替わり立ち替わり訪れ、作品と人で賑やかな会場になっています。散歩の途中でふと立ち寄ったという老年のお客さまが、作品の前で立ち尽くすように熱心に見てくださったり、鎌倉の街でふと言葉を交わしたことがきっかけで会場に足を運んでくださったり、そんな、江崎さんにとっても嬉しい出会いがいくつもあるようです。
棟方志功のテレビ番組を見て、衝動的に画材店に走り、1500円の板と500円の彫刻刀を買ってきて障害をもって生まれた息子の姿を彫ったのが最初の作品だという江崎さん。それから、誰に習うこともなく、自分の見たこと、感じたことだけを道しるべに作品を作り続けてきました。下絵を描くことはほとんどなく、直接、彫っていくことがほとんどだそうです。
都会での暮らしではなかなか出会えない、爆発するようなパワーをもった作品たちです。会期も残すところあと4日になりました。ぜひおでかけください。