『胞子文学名作選』松田水緒原画展+苔展in名古屋

港の人にとって、秋は何と言っても胞子を感じる季節。昨年に引き続き、今年も『胞子文学名作選』の原画展が巡回中です。今度の原画展は、名古屋! 名古屋市内の書店、古書店、雑貨店、カフェなどを舞台に、約1カ月間にわたり、いろんな催しがおこなわれる「ブックマークナゴヤ」のイベントのひとつです。

会場は、kitowaさん。アートや雑貨、そして植物を扱うお店です。松田水緒さんが『胞子文学名作選』に描いてくださった無数の胞子たち、そして、動物植物の数々。それからコケティッシュなグッズたち。編者の田中美穂さん(岡山・蟲文庫)からの苔マップやポストカード、そして、盆栽作家の方による苔盆栽。生きているものならではのしっとりとした美しさとニュアンスをもつ苔の隣りに並べられた『胞子』の原画たちは、いつもとはちょっと違った表情をしているようでした。静かだけれど、雄弁な存在感をもつ苔は、ほんとうに魅力的です。会場では、『胞子文学名作選』お買い上げの方に、特製青焼きブックカバーも限定でおつけしています。
お店には、苔以外の植物や、作家物の器やアクセサリーも。ぜひのぞいてみてください。名古屋ブックマークに参加しているお店は、30近くあるようです。じっくり回れば、素敵な本や物にきっと出会えそうな、そんなイベントです。