反骨の軟体 岡村淳の脳内書棚


東京目黒区。ここは、ブラジルを拠点で活躍する記録映像作家・岡村淳生誕の地。目黒区で出土したひとつの土偶と出会い、考古学への興味を芽生えさせ、目黒区の学校で学びながら民俗学文化人類学へと知識と想像の羽を広げ、そして映画の世界に身を浸していく。岡村さんの歩んだ道を追体験し、そのユニークな世界に触れる催しが、いま、目黒区、東横線学芸大学駅周辺で繰り広げられています。



「古本遊戯 流浪堂」では「反骨の軟体 岡村淳の脳内書棚」と題して、岡村さんの人生に作用してきたさまざまなもの……小さな石からさまざまな本、チラシやパンフレット、岡村少年の描いた漫画からノートなどが、所狭しと展示されています。「反骨の軟体」という言葉がまさにぴったり、権威や権力に抗う精神を中心に宿した柔らかい有機体としての岡村淳、その体温が伝わってくるかのようです。岡村さんと交流のある出版社や古書店も出品、港の人も参加させていただいています。時間をかけて、すみからすみまで、じっくりとなめるように、この空間を味わってください。
また、並行して、全6回の岡村作品上映会も行っています。入場無料、カンパ歓迎とのことです。

そして、同じくほど近い古書店「SUNNY BOY BOOKS」でも、連動企画として「サニーボーイと日食移民」特集、岡村さんセレクトの古書、新刊が並んでいます。こちらもぜひどうぞ。
「流浪堂」「SUNNY BOY BOOKS」、どちらも居心地のよい、そして、一度足を踏み入れたら手ぶらで帰るのが難しい、魅力的なお店です。双方、夜遅くまでオープンしています。イベントに合わせてそれぞれ制作された冊子も配布中。


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