新春のイベントのお知らせ。佐渡の人形浄瑠璃をお見逃しなく。

たくさんのお参りの人でにぎわった鎌倉にも、少しずつ静けさが戻ってきました。海も山も穏やか。気温が高いせいか、海岸の上空を飛ぶ鳥たちも、山を走り回るリスたちも元気そうです。新しい年を迎え、気を引き締めて本作りに取り組んでいきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
さて、本年最初のお知らせは、佐渡人形浄瑠璃「猿八座」の公演です。語りは「文弥節」。これは17世紀中頃に全国に広まった古浄瑠璃のひとつですが、今は、佐渡はじめ全国4カ所にしか残っていません。人形は「文弥人形」。ひとりで一体を扱う「一人遣い」で、躍動感あふれるテンポの速い動きが特徴です。
古浄瑠璃は譜面が残っていないため、語りの聞き書きの記録「正本」を読み下し、文献や現代に伝わる三味線音楽を研究して、新たに作譜していくしかありません。猿八一座は、古浄瑠璃の復活上演に取り組みつつ、新作も手がける、貴重な人形浄瑠璃一座です。
今回、この貴重な公演を鎌倉で催すことができるようになったきっかけを作ってくださったのは、作家の姜信子さん。『はじまれ』そして『生きとし生ける空白の物語』の著者であり、語ること、そして、聞くことをテーマに、さまざまな活動をおこなっています。当日は、猿八座に惚れ込んだ姜さんみずから進行役を務めてくださいますので、浄瑠璃に詳しくない人でも、きっと楽しめるはず。
会場は古民家で定員は40名ですから、文字通り、人形と語りの呼吸を「生」で感じられることまちがいなし。すでにご予約受け付けを開始しておりますので、早めにご連絡の上、ぜひお出かけください。佐渡銘酒の振る舞い酒つき。



1月24日(日曜)開場13時半。会場は、鎌倉市長谷の「古民家スタジオ・イシワタリ」です。
詳細は、こちらのページへどうぞ。

新春 佐渡の人形浄瑠璃猿八座 鎌倉祭り  http://www.minatonohito.jp/event/kamakuramatsuri

おかげさまで予約は定員に達しました。(1月11日)


また、猿八一座は、今月9日より、東京の「馬喰町ART+EAT」で、人形の展示とイベントもおこないます。こちらも、もちろんおすすめです。

馬喰町ART+EAT   https://www.art-eat.com