書評と『鎌倉広町の森はかくて守られた』について


『賢治童話を読む』の書評が「週刊読書人」に掲載されました。

http://www.minatonohito.jp/products/082_01.html


『鎌倉広町の森はかくて守られた』の書評も、「図書新聞」に紹介されました。また、3月8日の「神奈川新聞」では「かながわの本」というコーナーで紹介されました。

http://www.minatonohito.jp/products/081_01.html



どの記事も、しっかりと内容をとらえてくれていますが、なかでも「図書新聞」の編集部員でもある米田氏が書いてくださった『鎌倉広町の森はかくて守られた』の書評では、本書の内容が詳細に、そしてわかりやすく解説されています。この文章を締めくくる「二一世紀に自然との共生を考える手がかりとなる記録である」という一文も、本書をあらわす的確な言葉だと感じました。



『鎌倉広町の森〜』は、昨年末に刊行されてから、ゆっくりとではありますがさまざまな反響を呼んでいます。特に、同じ様な環境問題・市民運動にとりくむ方々にとっては、本書の刊行はとても刺激的なニュースだったようで、同じ神奈川で市民運動にとりくんでいる自治体の方から、「自分たちの運動をつづけていく上で、たいへん勉強になりました」という言葉もいただきました。



25年の運動をかけたこの運動は、《広町緑地の全面保全》という歴史的に大きな結果を残しました。一冊の本としては、ハッピーエンドというか、納得のいく結末を迎えることができたわけです。けれども、本の刊行から時間がたつにつれ、本は確かにできあがったけれど、これからの環境問題を考えていくうえでは、この結果は決してゴールではないのだな、と思うようになりました。本書は、ひとつの市民運動の軌跡を描いた「記録」であるとともに、まさに「自然との共生を考える手がかり」となる「指標」として、新たなスタートをきったばかりなのかもしれません。


鎌倉広町の森はかくて守られた

鎌倉広町の森はかくて守られた