「港のひと」6号
弊社のPR誌「港のひと」6号ができあがりました。
目次内容は以下のとおりです。
エッセイ 虚子と鎌倉/本井英
翻訳家、映画批評家としての北村太郎/高崎俊夫
文献日本語学/今野真二
書評 『雪の宿り 神西清小説セレクション』/堀江敏幸
紹介 神西清の小説/石内徹
龍之介と賢治/関口安義
書評 尾崎るみ『若松賤子 黎明期を駆け抜けた女性』/宮坂覺
新刊・既刊案内 二〇〇九春
毎号ごとに試行錯誤しながらつくっているため、なかなか定期的な刊行ができない「港のひと」ですが、今号では新刊・既刊案内を整理し、より読みやすい形になっています。また、エッセイや書評も充実した内容になりました。
俳人の本井英さんによる「虚子と鎌倉」は、1910年に東京から移住し、亡くなるまでの50年近くを鎌倉で過ごした、高濱虚子について書かれたエッセイです。鎌倉について詠まれた虚子の俳句から、虚子と鎌倉との結びつきを知ることができます。
また、フリー編集者の高崎俊夫さんには、北村太郎さんの翻訳家としての一面を描いたエッセイを寄稿していただきました。「映画評論」に連載されたドナルド・リチイの映画論の翻訳のこと、そして『光が射してくる』にも収録された北村さんの映画批評のことなど、数々の映画本、映画雑誌などを手掛けている高崎さんならではの視点で書かれています。
他にも、自身の日本語学のありかたや、その難しさを伝えてくれる今野真二さんによるエッセイ「文献日本語学」、著者による自著紹介、「毎日新聞」に掲載された小説家・堀江敏幸さんによる『雪の宿り』書評など、読み応えのある文章がそろっています。神奈川・都内の書店でもいくらか配布する予定ですが、購読希望の方は、弊社までご連絡いただければ、進呈いたします。
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