ジュンク堂書店の月刊誌「書標」



*画像はジュンク堂HPより転載しました。


ジュンク堂書店の月刊誌「書標」(ほんのしるべ)2010年1月号の「池袋本店連続トークセッション レポート」のコーナーで、昨年11月19日に行われた「とっても恥ずかしゼミナール inジュンク堂」(万田邦敏×廣瀬純)のことが紹介されています。


トークイベントの内容については、この日記でも簡単に報告しましたが(11月20日)、「書標」でのレポートがとても的確だったので、引用させていただきます。

書籍のタイトルにも冠された「恥ずかしい」という感覚についての対話が中心となったトークは、映画のみならず文化表現に関心のある人間誰しもにとって非常に重要なテーマを含むものになったのではないだろうか。「恥ずかしい」という屈託の感情を抱え込み、それでも恥を忍んで表現物を提出すること。求心力と遠心力の狭間に引き裂かれながら表現をする、ということについて考えさせられる一夜だった。
「書標」(2010年1月号)より

ところで、「書標」には作家さんが自分の著書について語る「著書を語る」という連載ページがあるのですが、今月号ではなんと『マックス・フライシャー アニメーションの天才的変革者』が取り上げられています。「なんと」と書いたのは、この本の著者であるリチャード・フライシャー(映画監督:代表作に『ミクロの決死圏』『海底二万哩』など)がすでに亡くなっているから。となると一体誰が「著書を語る」のか……? と、不思議に思って読んでみましたが、フライシャーの代理人によって茶目っ気たっぷりに語られていました。


また、今号の特集は「個人全集」というかなり渋い特集となっています。この特集は、「書標」編集部の方々(つまりジュンク堂の書店員さん)が各自読みたい全集を自腹で買い、半年後に座談会を開こうという試みによって始まったもので、今回は読むべき全集を探す過程が、本の紹介とともに綴られています。ちなみにこの特集のそもそものきっかけは、書店員の方が「個人全集を読みたい。そんな、ある意味無謀な思いに囚われてしまった」からだそうです。そこでまわりにも呼びかけてみたところ、「私も読んでみたい」という同僚がすぐに集まったというのだから、さすがジュンク堂の書店員さんたちだなあ、と感心してしまいました。


「書標」は、ジュンク堂のHPからPDFをダウンロードして読むことができます。


ジュンク堂書店HP
http://www.junkudo.co.jp/


マックス・フライシャー アニメーションの天才的変革者

マックス・フライシャー アニメーションの天才的変革者