四方田犬彦詩集『わが煉獄』書評情報と刊行記念イベントのご案内



現代詩手帖」4月号より




先日第2刷が出来上がったばかりの、四方田犬彦詩集『わが煉獄』。3月18日の「読売新聞」〈詩月評〉コーナーにて、詩人の野村喜和夫さんが『わが煉獄』を紹介してくださいました(記事は、読売プレミアムに登録されている方は、こちらで読むことができます)。


四方田犬彦の『わが煉獄』(港の人)。評論家として赫々たる業績をもつ四方田が、またどうして詩などを、と訝る向きもあるかもしれない。じっさい、『夢見の丘へ』とはまったく対照的な、幅広い教養をいわば隠そうともしない書き方だが、なかなかどうして、存在の底なき底にふれているというリアリティも十分に感じられ、読み応えのある詩集となっている。作者のなにかしら実存的な背景もあるのだろうか、死への想念も随所に記されているが、「煉獄」とは中間的な未決定の場所である。未決定ゆえの豊かさにもみちていて、それは多層な声を響かせる詩的言語の生成にも通じてゆくだろう。四方田はいま、そこに賭けているようにもみえる。




「読売新聞」3月18日〈詩月評〉野村喜和夫 より


もうひとつ、『わが煉獄』の刊行記念朗読会のお知らせです。4月26日(土)19時から、新宿のバー「風花」にて四方田犬彦さんの朗読会を行います。どうぞみなさまご参加ください。


5月には鎌倉でも四方田さんの朗読会を行います。こちらも近々お知らせいたします。




四方田犬彦『わが煉獄』刊行記念朗読会
日時:4月26日(土)19時〜
会場:バー「風花」
新宿区新宿5-11-23(靖国通り三番街入ル左2分)
出演:四方田犬彦、ゲスト未定
料金:3000円(1ドリンク付き)
*ご予約の方は「風花」(tel 03-3354-7972)まで直接ご連絡ください。
メールでの問い合わせは港の人(info@minatonohito.jp)まで。