ひとり出版社フェア、明日まで

東京堂書店神田神保町店1階で開催中のフェア、「出版の未来を創る ひとり出版社をつくった100冊+100冊」、通称「ひとり出版社フェア」。光栄なことに、11社のなかに、港の人もふくめていただいています。
他の10社は、夏葉社、クレイン、DECO、共和国、土曜社、インスクリプト、菊谷文庫、群像社、タバブックス、景文館書店の各版元。恥ずかしながら、ひとり出版社であることを初めて知った版元さんもありました。
「100冊+100冊」の意味するのは、それぞれの出版物に加えて、ひとり出版社が選んだ本が一挙に並べられているということ。選ばれた本は、その出版社の個性を表している……そういう面も確かにあるかもしれませんが、実際に棚を拝見すると、いろんなジャンルからいい本が集められたという印象のほうが強かったです。みなさんよく本を読み、よく勉強なさっているのだな、とひたすら頭が下がる思いです。


港の人が選んだ本を書いておきます。

  北村太郎の全詩篇飛鳥新社
  宮沢賢治詩集(新潮文庫
  言葉が劈かれるとき(竹内敏晴著・ちくま文庫
  十九歳の地図(中上健次著・河出文庫
  石原吉郎詩文集(講談社文芸文庫
  苦界浄土(石牟礼道子著・講談社文庫)
  寺山修司全歌集(講談社学術文庫
  新編 山之口獏全集 第1巻 詩篇思潮社
  白痴(ドストエフスキイ著・新潮文庫
  死ぬまで編集者気分(小林祥一郎著・新宿書房


それぞれの本へのコメントは、ぜひ店頭でご覧ください。フェアはあしたまでです。まだのかたはお急ぎを。

このフェアは、夏葉社の島田潤一郎さんの著書『あしたから出版社』の刊行を記念してのものです。『あしたから出版社』は、若い頃に読んでいたら人生変わったかも、と思える本。晶文社発の「就職しないで生きるには21」シリーズの3冊目ですが、どの本の著者も、本に向き合う姿がどこか似ているような気がします。素敵な装幀も注目ポイントなのですが、シリーズ全体の装画を手がけているのはミロコマチコさん。というわけで便乗して、弊社刊のミロコマチコさんのエッセイ集『ホロホロチョウのよる』もよろしくお願いします。



↑担当のかたの思いの伝わってくるリーフレット