藤沢の書店(有隣堂とジュンク堂)



*写真は有隣堂藤沢店/文芸書・紀行エッセイコーナー



先日、神奈川を中心に書店まわりをしてきました。川崎→藤沢→大船→戸塚→関内→桜木町→横浜の順で、書店の在庫状況を見たり、新刊・補充書籍の注文を取ったりなど。夏休み期間中ということで、どこの書店でも夏休み向けに文庫本フェアや、児童書のフェアなどを行っていました。神奈川の書店では、ほとんどのお店で「神奈川県夏のすいせん図書」という、小学生向けの推薦図書を置いたコーナーが作られていましたが、お店によって棚の作り方が違っており、見比べるのがおもしろかったです。


有隣堂藤沢店では、文芸書棚の「紀行エッセイ」コーナーで、湘南にちなんだ本を「地元本」として紹介していました。湘南を舞台にした小説や、エッセイ集などを集めたフェアで、『湘南漁師物語』も書店員さんのPOP入りで置いていただきました。POP文面は「湘南の潮風を感じる優しさと元気あふれるエッセイ集」とのこと。


藤沢の書店といえば昔から有隣堂が有名でしたが、2008年には同じく藤沢駅前にジュンク堂書店がOPENしました。有隣堂は地元密着型の老舗書店といった印象で、書店員さんの手作りPOPやちょっとした特集コーナーなども見られます。港の人の書籍もいつも好意的に置いていただき、よくお世話になっている書店です。また藤沢店では、今年の4月から古本の買い取り・販売を行う「リユースブックショップ ReBOOKS」が開店しています。いくつかの古書店が出店している店名を掲げた棚や、100円から売られている文庫本コーナーなどがあり、一般書とはまた違った売り場となっています。


一方のジュンク堂藤沢店は、広い敷地と豊富な品揃えが魅力の大型書店。理工書や専門書なども豊富に揃っています。そういえば、こちらの水産コーナーで以前『湘南漁師物語』を置いていただいたこともありました(「港の人日記」参照)。文芸書も種類が多く、詩集もいろいろと取り揃えられています。詩集の担当者の方によると、「詩集はこまめに売れるというわけではありませんが、好きな作家・詩人の作品をまとめ買いしていくお客さんが多いですね」とのこと。とにかく本の種類が多いので、目当ての本がたくさんある場合などに便利なお店だと思います。


それぞれ個性の異なるお店ですが、どちらのお店でも湘南にちなんだ書籍がよく置かれていて、地元に根ざした書店といえそうです。