2012-01-01から1年間の記事一覧

北村太郎と堀江敏幸と「イチゴのショートケーキ」の話

先週から満開となっていた桜も、そろそろ葉が見えてました。今年はいつまでも寒いと思っていたら、急に春がやってきたようなふしぎな気分です。 春、ということで思い出したのは、北村太郎さんの「イチゴのショートケーキ」の話。『樹上の猫』におさめられた…

『はじまれ 犀の角問わず語り』書評と〈サウダージ・ブックス〉フェアのお知らせ

「母の友」5月号に、姜信子さんの『はじまれ 犀の角問わず語り』の書評が掲載されました。評者は写真家の野中元さん。とても感動的な文章です。ぜひ読んでみてください。 在日三世として自らを「故郷を持たぬ旅人」と語る著者は、そうした民族や政治の内紛で…

「港の人の本と古本」フェアのお知らせ(京都・ガケ書房)

*ガケ書房入口に描かれた、ミロコマチコさんによるモグラの絵。 今年の4月14日に、港の人は創立15周年を迎えます。10周年記念に北村太郎『光が射してくる』を刊行したのが2007年。あっという間に15年目に突入しました。15周年記念ということもないのですが…

贈本市 vol.2に参加します!

贈る人=家族、友人、恋人、この地球上で頑張っている誰かへ、 今こそ言葉で伝えられない思いを、本に載せて贈ってみたい... もっと本を贈る習慣を根付かせたい... そんな思いを1つに、様々なジャンルを手がける出版社さんが 直接店頭に立って本を販売いた…

新刊『マダガスカル島へ写真を撮りに行く』刊行についてのお知らせ

新刊/近刊についてのお知らせです。 来月中旬に刊行を予定していた、写真家・堀内孝さんのフォトエッセイ集『マダガスカル島へ写真を撮りに行く』(四月と十月文庫4)ですが、諸事情により刊行が遅れることとなりました。 はっきりとした時期はまだ未定で…

ミロコマチコさんが、鹿児島で初の個展を開催しています。

すっかり遅くなってしまいましたが、先週の22日から、鹿児島のgarden 7(マルヤガーデンズ7階)にてミロコマチコさんの「ホロホロチョウのよる 出版記念展」が開催しています(〜4月1日)。去年の9月に大阪のiTohenにて開催された展覧会が、このたび鹿児島に…

『装幀のなかの絵』のPOP

先日、書店営業で都内をまわっていたところ、すてきなPOPを発見しました。早稲田大学の近くにあるあゆみブックス早稲田店で見つけた『装幀のなかの絵』(有山達也)のPOPです。 お店のアルバイトの方が、手作りしてくれたそうです。色紙を切り貼りして、雑誌…

宮沢賢治『あたまの底のさびしい歌』

昨年3月以来、『雨ニモマケズ』や『銀河鉄道の夜』など、宮沢賢治の作品が改めて注目されているようです。昨年末には、福島県出身の作家・古川日出男さんが賢治の『春と修羅』を朗読したCDブック『春の先の春へ』(左右社)も刊行されています。私も、古川さ…

一本の犀の角のようにただ独り歩め

慌てふためいても、正気を失っても、あやふやとしていても、一個の光となった私は、きっと、一人でも一〇人でも百万人でも果てしなくひとりひとりの名前を呼ばわることでしょう、ゆらゆらとひとりひとりの命の言葉を想うことでしょう、生ある間にやりつくせ…

「神奈川新聞」で詩集『転位論』が紹介されました。

「神奈川新聞」3月9日文化欄「神奈川の文化時評〈現代詩〉」で、中田敬二さんの詩集『転位論』が紹介されました。 「時評」の執筆者は、詩人の柴田千晶さん。H氏賞と中原中也小賞をそれぞれ受賞した若い2詩人(廿楽順治、暁方ミセイ)の詩集の他、88歳の中…

雑誌「CREA」4月号で『装幀のなかの絵』が紹介されました(作家・石田千「読書月記」)

先日、「クウネル」3月号で「原始のひかり」という文章を書いてくださった作家の石田千さん(「四月と十月」の同人でもあります)が、雑誌「CREA」4月号でも本書を紹介してくれました。 「読書月記」の「今月の3冊」として、『山川登美子歌集』(今野寿美編…

「東京新聞」「中日新聞」にて港の人の本が紹介されました。

「東京新聞」「中日新聞」3月5日夕刊の「本の現場から」という記事で、本作りにおける「こだわりの装丁」についての記事が掲載されました。ブックデザイナーの祖父江慎さん、雑誌『デザインの現場』本編集長の宮後優子さん、そして港の人・代表の里舘の取…

トークイベント「装幀のなかの絵の向こう側は晴れているか」終了

先週の土曜日(25日)、ジュンク堂書店新宿店で開催した『装幀のなかの絵』刊行記念トークイベント(有山達也×岡戸絹枝)は、盛況のうちに無事終了しました。ゲストの方々、ジュンク堂書店員のみなさま、そしてご来場いただいたみなさま、本当にありがとうご…

港の人の「本の帯」についての思い(「朝日新聞」読書欄「扉」)

本日(2月19日)の「朝日新聞」朝刊・読書欄「扉」にて、弊社の代表・里舘による「本の帯をやめました」宣言について紹介されました。同記事では、他に『帯のデザイン』(ピエ・ブックス)という本での戸田ツトムさんらによる発言も紹介されています。 この…

新潟・萬松堂で「港の人フェア」開催中

書店での「港の人フェア」のお知らせです。2月11日より、新潟市にある老舗書店、萬松堂1階にて「港の人フェア」が開催しています(〜3月下旬)。 今回のフェアは、神保町・東京書店での「港の人全点フェア」のことを知った書店員さんから声をかけていただき…

「有山達也 選書フェア」のお知らせ(ジュンク堂書店新宿店)

今月25日(土)に『装幀のなかの絵』刊行記念トークイベント(有山達也×岡戸絹枝)を開催するジュンク堂書店新宿店にて、現在、有山達也さんの選書フェアが開催中です。先日紹介した「有山達也 works」フェアと並んで、7階エレベーター前にて展開中です。 …

石田千さんと有山達也『装幀のなかの絵』

有山達也さんがアートディレクションをつとめる雑誌「クウネル」3月号で、『装幀のなかの絵』が紹介されています。作家の石田千さんが、「原始のひかり」というタイトルの文章を書いてくれました。 有山さんは、石田千さんの著書のうち、これまでに4冊の本…

東京堂書店での「港の人全点フェア」紹介記事

「週刊読書人」2012年1月27日号 「図書新聞」2012年2月4日号 紹介が遅くなってしまいましたが、現在東京堂書店にて開催中の「書物、さらなる海へ 港の人全点フェア」が、「週刊読書人」(1月27日号)「図書新聞」(2月4日号)にて紹介されました。 「図書新…

新刊/詩集『転位論』(中田敬二)

装幀は横須賀拓さん。 カバー表には牧野伊三夫さんの絵が、カバー裏には中田さんによる写真が使用されています。 本文中にも、牧野伊三夫さんの絵が多数収録されています。 本文ページ「転位論?」 このたび、新刊『転位論』ができあがりました。2012年最初の…

有山達也×岡戸絹枝 トークイベント(ジュンク堂書店新宿店)

*満員御礼となりました。お申込みありがとうございました。トークイベントのお知らせです。2月25日(土)、ジュンク堂書店新宿店にて『装幀のなかの絵』刊行記念トークイベント「装幀のなかの絵の向こう側は晴れているか」を開催します。 出演は、著者の有…

「港のひと」8号が出来上がりました!

このたび、弊社のPR誌「港のひと」最新号(8号)が出来上がりました。前回の7号から2年近く経ってしまいましたが、現在開催中の東京堂書店での「港の人全点フェア」を記念して、新しい号を急遽制作しました。 8号は、全16ページの小さな冊子となりました…

『装幀のなかの絵』書評とトークイベントのお知らせ

今日は朝から雪が降り、寒い一日となりました。一日都内の書店をまわってきましたが、さすがに寒さのせいか、書店のなかはもちろん、外にいる人たちもいつもより少なかったような気がします。 さて、有山達也『装幀のなかの絵』(四月と十月文庫3)の書評掲…

保昌正夫『同人誌雑評と「銅鑼」些文』のこと

現在、神保町の東京堂書店で開催中の「書物、さらなる海へ 港の人全点フェア」(〜2月中旬)。このフェア期間中のみ、特別に本来は非売品の書籍も販売しています。 保昌正夫さんの『同人誌雑評と「銅鑼」些文』。1997年から2000年まで「図書新聞」で行ってい…

「書物、さらなる海へ 港の人全点フェア」(東京堂書店)

あけましておめでとうございます。昨年は、たくさんの著者、読者の方に支えられて様々な書籍を刊行することができました。2012年もますます丁寧に本を作り続けていきたいと思います。 さて、年明け早々にうれしいお知らせです。東京・神田神保町にある老舗の…