「かまくらパン」発売記念選書フェア

刊行から1カ月経ちました「かまくらパン」。お店の情報を載せるだけでなく、読んでも楽しく、鎌倉に暮らすことの雰囲気が伝わる本にしたいという気持ちをこめて作りましたので、そこの点をほめていただくと、ついつい有頂天になってしまいます。文章を担当し…

『山田航第二歌集 水に沈む羊』、いよいよ刊行です。

札幌在住の歌人、山田航(やまだわたる)さんの第二歌集が出来上がりました。山田さんは、2012年の第一歌集『さよならバグ・チルドレン』で北海道新聞短歌賞、現代歌人協会賞を受賞。穂村弘さんとの共著『世界中が夕焼け』では穂村さんの短歌を解説し、また…

「素敵な鎌倉本のススメ」フェア、東京堂書店

今月はじめに刊行した「かまくらパン」。おかげさまでご好評をいただいています。収録のパン屋さんからは「本を持った人がお店にたくさん来ていますよ」と言っていただいたり、地元の新聞、ラジオなどのメディアにも多く取り上げていただいたり、これまであ…

『僕は、太陽をのむ』刊行記念、音楽と絵の即興ライブ

「四月と十月文庫」最新刊、牧野伊三夫さんの初めての画文集『僕は、太陽をのむ』、あちらこちらで「いい本だね」という評判を頂いていて、とてもありがたいです。そのようにおっしゃっていただくとき、どのかたもなんとも言えない穏やかな笑顔を見せてくだ…

『初山滋奇人童画家』刊行いたしました。

本当に美しいものを指して「いまだ古びない」ということばがよく使われますが、初山滋の絵は、この表現にもっともふさわしいもののひとつではないでしょうか。絵本「たなばた」や「もず」に親しんだ人も多いと思いますが、透明感のある美しい色彩と躍動感、…

『かまくらパン』、焼き上がりました。

港の人では、これまで、『湘南漁師物語』、『鎌倉広町の森はかくて守られた』など鎌倉が舞台となっている本、鎌倉にゆかりのある文学者の方々の本などを数多く出版してきました。港の人は、鎌倉生まれの鎌倉育ちの出版社。海や山、そして人々。鎌倉からは日…

『法廷通訳人』、好評発売中です。

昨日の「東京新聞」書評欄で、昨年12月に出た本『法廷通訳人』を四方田犬彦さんがご紹介くださいました。四方田犬彦「言葉の壁と人生を見つめ」(東京新聞 1月31日)この本はサブタイトルが「裁判所で日本語と韓国語のあいだを行き来する」となっており、韓…

加島祥造さん追悼

昨年12月25日に、加島祥造さんが92歳で亡くなりました。黒田三郎、中桐雅夫、鮎川信夫、三好豊一郎、北村太郎、田村隆一、衣更着信と、詩人仲間たちを順々に見送り、晩年は老子や墨彩画の世界で楽しそうに遊びまわって、その生を閉じました。 港の人からは「…

新春のイベントのお知らせ。佐渡の人形浄瑠璃をお見逃しなく。

たくさんのお参りの人でにぎわった鎌倉にも、少しずつ静けさが戻ってきました。海も山も穏やか。気温が高いせいか、海岸の上空を飛ぶ鳥たちも、山を走り回るリスたちも元気そうです。新しい年を迎え、気を引き締めて本作りに取り組んでいきたいと思います。…

『僕は、太陽をのむ』を刊行しました

新刊のお知らせです。四月と十月文庫の6冊目は、美術同人誌『四月と十月』の中心人物である牧野伊三夫さんの本です。『四月と十月』に発表してきたものに手を入れた作品や他誌で発表したもの、そして書き下ろしも含めたエッセイが一冊にまとまりました。絵画…

『ハリネズミの耳 音楽随想』を刊行しました

文芸批評家、新保祐司さんの新刊が出ました。 昨年の冬の『シベリウスと宣長』は、新保さんが長年書き継いでいらしたシベリウス論をまとめたものですが、フィンランドの作曲家と江戸の国学者というふたつの名前の取り合わせに、興味をもってくださった方も多…

詩集『世界』が刊行されました

『世界 ポエマ・ナイヴネ』。港の人が初めて出す翻訳詩集となりました。ノーベル賞も受賞したポーランドの国民的詩人、チェスワフ・ミウォシュが1943年に出した詩集です。43年のポーランド。つまりナチスがワルシャワに侵攻した過酷な状況下で、この詩集は地…

今年もやります! かまくらブックフェスタ

みなさまご存知でしょうか。毎年秋におこなっている、かまくらブックフェスタ。今年も10月10日と11日、2日間にわたって開催いたします。おかげさまで第5回目になりました。 港の人が敬愛する出版社のみなさまに鎌倉にお集まりいただき、自慢の本を直接販売し…

“ひとり出版社”という働きかた

河出書房新社から出たばかりの「“ひとり出版社”という働きかた」(西山雅子編)は、小さな規模の出版社の10人、そして、書店や古書店など本の周辺で活躍する人々へのインタビューや寄稿から成る本です。この本の中で、港の人のことも取りあげていただきまし…

『珈琲とエクレアと詩人』から

なんだか、無口な北村さんがそこにはいた。 いとおしそうに、ゆっくりとエクレアを食べ、濃いイワタの珈琲にミルクと砂糖をいれて、少しずつ飲んでいる。 これは橋口幸子著『珈琲とエクレアと詩人 スケッチ・北村太郎』の一節です。イワタというのは、鎌倉の…

西荻窪で詩集をどうぞ

お知らせしておりました「FALL」(東京・西荻窪)での「港の人ショーケース」、いよいよあと5日間の会期を残すのみとなりました。書店とはひと味違う「書物」との出合いを体験していただければという気持ちをこめて、今回あえて「詩集」をメインにさせていた…

ひと月限りの「ぽえむ・ぱろうる」

7月20日をもって閉店するリブロ池袋本店で、詩の本の専門店「ぽえむ・ぱろうる」が復活。このニュースは、多くの人の胸にさまざまな感慨を呼び起こしたようです。6月1日にスタートし、大きな反響を呼んでいるこのスペースに、港の人の本も並べていただいてい…

『生きとし生ける空白の物語』を紹介いただきました。

今年3月に刊行した姜信子さんの『生きとし生ける空白の物語』が、14日「読売新聞」で紹介されました。「沈黙に言葉を読みとる」と題された書評を書いてくださったのは、批評家の若松英輔さん。 この本は、エッセイ、小説といった紋切り型の形式には収まらな…

港の人ショーケース at FALL

西荻窪の「FALL」は、選び抜かれた雑貨類が並ぶお店。店内では1週間ごとにさまざまなジャンルの作家の個展も開かれ、訪れるたびに発見のある空間です。4月には、港の人の『胞子文学名作選』の原画展を開いていただき、ライブペイントも含めとびきり楽しい時…

「胞子的文具」誕生

倉敷発の日用品ブランド「倉敷意匠」、よくデザインされた日用品、楽しく可愛らしい雑貨やステーショナリーなどでご存知の方も多いと思います。 出たばかりの倉敷意匠企画室の「紙モノカタログ5」は本の特集なのですが、このなかで、『胞子文学名作選』を取…

イベントのお知らせ

■先月刊行された『海の器』の著者、山口雪香さん。歌人でもあり、女優でもあり、絵もお描きになる多彩なかたであることはお伝えした通りですが、7月に「チェロ弾き語り一人芝居 吸血鬼カーミラ」の公演をなさいます。山口さんだけが作り出せる美の世界に、ま…

イベントなどのお知らせ

■『生きとし生ける空白の物語』刊行記念トークイベント、無事終了しました。先月刊行された『生きとし生ける空白の物語』。著者の姜信子さんと、この本を彩る10点の絵を描いた画家、屋敷妙子さんのトークイベントが、4月11日、新潟・北書店にて行われました…

小説『海の器』を刊行しました

『海の器』を刊行いたしました。鎌倉在住の女性作家、山口雪香さんによる小説です。山口さんは、歌人であり、女優であり、音楽や絵画もふくめさまざまな分野の芸術に通じていて、その教養の幅広さや美意識の高さが結晶化されたような作品だと言えるでしょう…

『「児童文化」の誕生と展開』を刊行しました

3月末に、『「児童文化」の誕生と展開 大正自由教育時代の子どもの生活と文化』を刊行いたしましたので、ご紹介いたします。 これは、本文864ページ、函入りの本格的な学術書ではありますが、内容は決して難解なものではありません。明治、大正、昭和と、子…

『ポスト三・一一の子どもと文化』を刊行しました

一昨年、港の人では『叢書 児童文化の歴史』全3巻を刊行しましたが、このシリーズをはじめ、上笙一郎さんの著作など、「児童文化」は港の人の出版物の大切なテーマのひとつになっています。『叢書 児童文化の歴史』の編者でもあった、加藤理さんと鵜野祐介さ…

姜信子『生きとし生ける空白の物語』を刊行しました。

姜信子(きょう・のぶこ)さんの『生きとし生ける空白の物語』。姜さんの著作は、港の人では『はじまれ 犀の角問わず語り』に続く2冊目になります。『はじまれ』は、書店や読者の皆様を驚かせる白一面の装幀でしたが、一転、こちらは色彩豊かな本に仕上がり…

胞子展、明日スタートです。

春です。ひとびとは花粉の話ばかりしていますが、港の人からは胞子の話題です。 巡回を続け、胞子拡散活動を続けている『胞子文学名作選』の原画展、いよいよ第9回目が明日から始まります。会場は、西荻窪、駅から徒歩1分のFALL。ギャラリーでもあり、他では…

君の目に火花と葉ね

昨年11月の刊行した佐藤文香さんの句集『君に目があり見開かれ』は、さまざまな形で読者のみなさまから感動や驚き、好意的な評価の声をいただいています。ありがとうございます。 青山ブックセンター本店に引き続き、ジュンク堂書店池袋本店でも、佐藤文香さ…

稲葉真弓詩集『心のてのひらに』を刊行します

稲葉真弓さんの詩集『心のてのひらに』ができあがりました。 港の人では昨年の3月、稲葉さんの『連作・志摩 ひかりへの旅』を出版しました。稲葉さんが愛した志摩半島の柔らかい光があふれてくるような詩が収められた詩集です。稲葉さんの訃報を受け取ったの…

BOOK MARKET 2015、ありがとうございました。

2月7日・8日は、東京・蔵前でおこなわれたイベント「BOOK MARKET 2015」に参加しました。初日会場直後から終了間際まで、本当にたくさんのお客さまが訪れ、みなさん熱心にそれぞれの本に読み入り、出版社のかたがたと話しておられました。「熱気にみちた」と…